鳥の博物館友の会

手賀沼鳥情報


我孫子市鳥の博物館では 毎月手賀沼水面の鳥類センサス調査を行っています。鳥の博物館のご好意により毎月のセンサスの結果を手賀沼鳥情報として掲載いたします。
1. 2013年11月の手賀沼水面区域の鳥類センサス結果
調査日 2013年11月15日 9:10〜12:25 天候:くもり 風:北西弱
調査者 上沼(村松和行,染谷実紀)、下沼(小田谷嘉弥)
※昨年9月に発行された鳥類目録第7版では、種の並び順と分類名が変わりました。これに準拠して出現種をまとめます。
※個体数の表示内容:今月(前年同月 先月)
カモ科オカヨシガモ 19 (0 0)
ヨシガモ 3 (0 1)
ヒドリガモ 2 (0 0)
マガモ 110 (18 41)
カルガモ 170 (54 88)
オナガガモ 107 (134 36)
コガモ 102 (255 45)
カイツブリ科 カイツブリ 31 (18 20)
カンムリカイツブリ 52 (42 1)
ハジロカイツブリ 10 (6 0)
ウ科 カワウ 134 (123 135)
サギ科 アオサギ 26 (22 2)
ダイサギ 7 (16 3)
コサギ 19 (15 6)
クイナ科 クイナ 1 (0 0)
バン 1 (0 1)
オオバン 79 (39 21)
カモメ科 セグロカモメ 4 (2 3)
ニシセグロカモメ 1 (0 1)
タカ科 ミサゴ 1 (1 1)
カワセミ科 カワセミ 3 (1 2)
モズ科 モズ 1 (0 0)
カラス科 ハシボソガラス 6 (12 14)
ハシブトガラス 5 (0 4)
ツグミ科 ツグミ 3 (0 0)
セキレイ科 ハクセキレイ 1 (0 0)
セグロセキレイ 3 (2 0)
アトリ科 カワラヒワ 8 (0 0)
(外来種など) バリケン 2 (2 2)
アヒル 4 (3 5)
コブハクチョウ 30 (26 20)
以上、13 科31種、931個体(外来種などを除く)

2.調査範囲外でみられたその他の鳥
キジ科 キジ
ハト科 キジバト
サギ科 アオサギ
クイナ科 クイナ
チドリ科 タゲリ
カワセミ科 カワセミ
モズ科 モズ
カラス科 ハシボソガラス,ハシブトガラス
シジュウカラ科 シジュウカラ
ヒバリ科 ヒバリ
ヒヨドリ科 ヒヨドリ
ウグイス科 ウグイス
ムクドリ科 ムクドリ
ヒタキ科 ツグミ,ジョウビタキ,ツグミ属の1種
スズメ科 スズメ
セキレイ科 ハクセキレイ,セグロセキレイ,ビンズイ,タヒバリ
アトリ科 カワラヒワ,ベニマシコ,シメ
ホオジロ科 ホオジロ, カシラダカ, アオジ, オオジュリン
外来種など ドバト
以上、18科29種(外来種などを除く)

3.今月の水面の鳥と沼周辺の鳥の概況
  • カモ類が本格的に渡来しはじめ、マガモ・カルガモ・オナガガモ・コガモでは100羽以上の個体数が記録された。主にマガモは枯れたハスの中、カルガモは開放水面上、オナガガモは人による給餌を受ける場所、コガモは岸沿いの杭の上で記録された。

  • 下沼では手賀川方面から高空を飛んで手賀沼に入って来るカモ類が多く確認された。調査日は狩猟期間の初日という事もあり、他の地域からカモ類が入ってきているのかもしれない。

  • カンムリカイツブリが52羽、ハジロカイツブリが10羽、オオバンが79羽記録され、カモ以外の水鳥もかなり渡って来ているようだった。

  • 今回から、足の黄色いセグロカモメをニシセグロカモメ(亜種taimyrensis)として記録している。

  • ツグミ、ジョウビタキ、オオジュリン、アオジ、ベニマシコなど、冬鳥もあちこちで確認された。

  • ミサゴが染井入落付近でハンティングを繰り返していた。


ダイサギ

1. 漁協前で採食していたダイサギ。体が小さくフショが黒いので、亜種チュウダイサギの可能性がある。

ミサゴ

2. 魚を狙ってハンティングを繰り返していたミサゴ。水に飛び込もうとしてやめるところ。

コガモ

3. パンに餌付いていたコガモの♂幼鳥。コガモが人の給餌を受けることは珍しい。

タゲリ

4. 我孫子高校のグラウンドにいたタゲリの群れ。ハシボソガラスに驚いて飛び立った。

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