鳥の博物館友の会

手賀沼鳥情報


我孫子市鳥の博物館では 毎月手賀沼水面の鳥類センサス調査を行っています。鳥の博物館のご好意により毎月のセンサスの結果を手賀沼鳥情報として掲載いたします。
1. 2013年3月の手賀沼水面区域の鳥類センサス結果
調査日 2013年3月14日(下沼) 15日(上沼)9:00~12:00(天候)曇り〜晴れ (風)東風普通
調査者 上沼(村松和行,染谷実紀)、下沼(齊籐安行)
※昨年9月に発行された鳥類目録第7版では、種の並び順と分類吊が変わりました。本報告以降は、これに準拠して出現種をまとめます。
※個体数の表示内容:今月(前年同月 先月)
カモ科コブハクチョウ 45(33 37)
オオハクチョウ 5(0 10)
ヒドリガモ 7(0 5)
マガモ 79(17 106)
カルガモ 65(112 344)
オナガガモ 108(117 255)
コガモ 102(75 478)
カイツブリ科 カイツブリ 28(24 37)
カンムリカイツブリ 20(14 29)
ウ科 カワウ 62(63 64)
サギ科 アオサギ 8(9 11)
ダイサギ 8(3 5)
コサギ 4(6 9)
クイナ科 バン 1(1 2)
オオバン 59(73 80)
シギ科 イソシギ 1(0 0)
カモメ科 ユリカモメ 56(0 15)
セグロカモメ 5(8 7)
ミサゴ科 ミサゴ 1(0 2)
カワセミ科 カワセミ 1(2 2)
カラス科 コクマルガラス 2(0 0)
ミヤマガラス 2(0 0)
ハシボソガラス 8(2 2)
ツバメ科 ツバメ 10(0 0)
(家禽や外来種)
アヒル 5(3 2)
バリケン 2(2 2)
合計 694(574 1,538)
(注)今月出現種以外も含む合計のため( )内は上記各種個体数の合計にはなりません
以上、11科24種(飼育鳥と外来種除く)

2. 調査範囲外(水面以外)で見られた鳥
キジ科 キジ
カモ科 カルガモ、コガモ
クイナ科 クイナ、バン、オオバン
チドリ科 コチドリ
シギ科 イソシギ
ハヤブサ科 チョウゲンボウ
モズ科 モズ
カラス科 ハシボソガラス、ハシブトガラス
シジュウカラ科 シジュウカラ
ヒバリ科 ヒバリ
ツバメ科 ツバメ
ヒヨドリ科 ヒヨドリ
ウグイス科 ウグイス
メジロ科 メジロ
ムクドリ科 ムクドリ
ヒタキ科 ツグミ
スズメ科 スズメ
セキレイ科 ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ
アトリ科 カワラヒワ
ホオジロ科 ホオジロ、アオジ、オオジュリン
(家禽や外来種) ドバト
以上、20科28種(飼育鳥、外来種、雑種を除く)

3.今月の水面の鳥の概況
  • 総個体数は694羽で、先月(2月:1,538羽)より大幅に減少。

  • 先月(2月)に比べカモ類の個体数が減少し、ユリカモメの個体数が増加した。

  • 営巣するコブハクチョウが見られた。

  • カンムリカイツブリの多くは繁殖羽の羽装であった。

  • 先月にひきつづき、上沼の大津川河口の州でオオハクチョウが見られた。

  • 沼の水面上を飛翔したり杭上にとまるツバメを数羽確認した。

  • ミヤマガラスとコクマルガラスが沼水面を飛翔するのが見られた。ミヤマガラスは沼水面の杭上にとまっていた。


4.沼周辺の鳥の概況
  • 沼周辺では、ヒバリ、シジュウカラ、ホオジロがさえずり、また夏鳥のコチドリが観察された。

  • モズの雌雄が寄り添う姿が見られた。

  • シジュウカラ、オオジュリンがヨシ原でカイガラムシを採餌していた。

  • ウグイスの地鳴きとさえずりの両方が聞かれた。

巣内のコブハクチョウ

巣内のコブハクチョウ

飛翔するツバメの影(2013.3.14)

飛翔するツバメの影(2013.3.14)

杭上のミヤマガラス(左)とハシボソガラス

杭上のミヤマガラス(左)とハシボソガラス

ペアで行動するシジュウカラ

ペアで行動するシジュウカラ

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