鳥の博物館友の会

手賀沼鳥情報


我孫子市鳥の博物館では 毎月手賀沼水面の鳥類センサス調査を行っています。鳥の博物館のご好意により毎月のセンサスの結果を手賀沼鳥情報として掲載いたします。
1. 2013年4月の手賀沼水面区域の鳥類センサス結果
調査日 2013年4月17日 9:10~12:10(天候)曇り (風)南西強風
調査者 上沼(村松和行,染谷実紀)、下沼(齊籐安行,小田谷嘉弥)
※昨年9月に発行された鳥類目録第7版では、種の並び順と分類吊が変わりました。本報告以降は、これに準拠して出現種をまとめます。
※個体数の表示内容:今月(前年同月 先月)
カモ科カルガモ 34(36 65)
コガモ 36(48 102)
カイツブリ科 カイツブリ 21(8 28)
カンムリカイツブリ 2(2 20)
ハジロカイツブリ 1(0 0)
ウ科 カワウ 61(81 62)
ウミウ 1(0 0)
サギ科 アオサギ 5(6 8)
ダイサギ 2(3 8)
コサギ 3(4 4)
クイナ科 バン 2(0 1)
オオバン 37(51 59)
シギ科 タシギ 1(0 0)
カモメ科 ユリカモメ 8(7 56)
カモメ 2(0 0)
セグロカモメ 18(23 5)
モズ科 モズ 1(0 0)
カラス科 ハシボソガラス 5(0 8)
アトリ科 カワラヒワ 2(0 0)
(家禽や外来種)
コブハクチョウ 14(33 45)
アヒル 2(3 5)
カルガモ×マガモ(?) 1(0 0)
以上、10科19種、259個体(外来種などを除く)

2. 調査範囲外(水面以外)で見られた鳥
キジ科 キジ
カモ科 カルガモ
クイナ科 クイナ、ヒクイナ
チドリ科 コチドリ
シギ科 タシギ
カワセミ科 カワセミ
カラス科 ハシボソガラス、ハシブトガラス
ヒバリ科 ヒバリ
ツバメ科 ツバメ
ヒヨドリ科 ヒヨドリ
ウグイス科 ウグイス
メジロ科 メジロ
ヨシキリ科 オオヨシキリ
セッカ科 セッカ
ムクドリ科 ムクドリ
ヒタキ科 ツグミ
スズメ科 スズメ
アトリ科 カワラヒワ
ホオジロ科 ホオジロ、ホオアカ、アオジ、オオジュリン
(家禽や外来種) ドバト、アヒル
以上、19科24種(外来種などを除く)

3.今月の水面の鳥の概況
  • 水鳥類の繁殖地への渡りが進んでおり、オナガガモは北帰が完了した。コガモは先月に比べ1/5に減少した。

  • 親水広場前のカッパの噴水上にウミウ1羽を確認。おそらく手賀沼初記録。

  • オオヨシキリのさえずりを確認(今期初認)。

  • セグロカモメが先月より多く確認され、沼の上を飛ぶ姿がよく見られた。

  • コブハクチョウは抱卵に入ったようで、巣の上に座っている個体が多くみられた。


4.沼周辺の鳥の概況
  • 南西の強風のため小鳥類の確認が難しかった。

  • 手賀大橋南側下沼のアシ原で、ヒクイナのさえずりが聞かれた。手賀沼周辺でのさえずりの確認は久しぶり。

  • コチドリが縄張りを巡って争っていた。

台上のウミウ

カッパの噴水の台上のウミウ(手賀沼では初記録?)

マルガモ

"マルガモ"
マガモとカルガモ両方の羽装の混じったいわゆる“マルガモ”。
公園に放置されるアヒル(マガモが原種の家禽)が多くなると、
野生のカルガモとの間に雑種が生まれる確率が高くなります。
手賀沼でもこうした個体を見る機会が増えています。
遺伝子汚染の一例かもしれません。


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