鳥の博物館友の会

手賀沼鳥情報


我孫子市鳥の博物館では 毎月手賀沼水面の鳥類センサス調査を行っています。鳥の博物館のご好意により毎月のセンサスの結果を手賀沼鳥情報として掲載いたします。
1. 2012年12月の手賀沼水面区域の鳥類センサス結果
調査日 2012年12月14日 9:00〜12:00(天候)晴れ(風)北東風並
調査者 上沼(村松和行,染谷実紀)、下沼(齊籐安行)
※9月に発行された鳥類目録第7版では、種の並び順と分類名が変わりましたが、本報告では、前回までの報告と比較しやすいように、日本鳥類目録第6版に準拠しました。
※個体数の表示内容:今月(前年同月 先月)
カイツブリ科 カイツブリ 42(21 18)
ハジロカイツブリ 4(16 6)
カンムリカイツブリ 35(56 42)
ウ科 カワウ 70(153 123)
サギ科 ダイサギ 5(19 16)
コサギ 38(33 15)
アオサギ 19(17 22)
カモ科コブハクチョウ 60(59 26)
マガモ 2(11 18)
カルガモ 63(88 54)
コガモ 369(133 255)
オカヨシガモ 11(2 0)
ヒドリガモ 13(11 0)
オナガガモ 244(330 134)
ミコアイサ 15(9 0)
タカ科 ミサゴ 2(1 1)
チュウヒ 1(0 0)
クイナ科 オオバン 93(52 39)
シギ科 イソシギ 2(1 0)
タシギ 1(0 0)
カモメ科 ユリカモメ 67(115 14)
セグロカモメ 1(7 2)
クロハラアジサシ 1(0 0)
カワセミ科 カワセミ 7(7 1)
セキレイ科 セグロセキレイ 1(0 2)
カラス科 ハシボソガラス 36(24 12)
ハシブトガラス 7(1 0)
(家禽や外来種)
バリケン 2(3 2)
アヒル 2(0 3)
合計 1,213(1,188 805)
(注)今月出現種以外も含む合計のため( )内は上記各種個体数の合計にはなりません
以上、10科27種(飼育鳥と外来種除く)

2. 調査範囲外(水面以外)で見られた鳥
カモ科 マガモ、カルガモ
タカ科 ノスリ、チュウヒ
キジ科 キジ
クイナ科 クイナ
ハト科 キジバト
セキレイ科 ハクセキレイ、セグロセキレイ
ヒヨドリ科 ヒヨドリ
モズ科 モズ
ツグミ科 ジョウビタキ、ツグミ
ウグイス科 ウグイス
シジュウカラ科 シジュウカラ
メジロ科 メジロ
ホオジロ科 ホオジロ、アオジ、オオジュリン
アトリ科 カワラヒワ
ハタオリドリ科 スズメ
ムクドリ科 ムクドリ
カラス科 ハシボソガラス、ハシブトガラス
(家禽や外来種) ドバト
以上、17科24種(飼育鳥、外来種、雑種を除く)

3.今月の水面の鳥の概況
  • 総個体数は1,213羽で、先月(11月:805羽)に比べ増加した。

  • 昨年に比べ増加した主な種は、カイツブリ、コガモ、オオバン、減少した主な種は、カンムリカイツブリ、カワウ、ダイサギ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、ユリカモメであった。

  • 鳥の博物館対岸の枯れたハス群落内では、多数のマガモ、オオバン、コサギが採餌していた。

  • チュウヒが手賀沼下沼のヨシ原上空を旋回するたびに、水面のカモの群れが飛び上がり、また水面に戻った。

  • ミサゴが下沼で2羽見られた。1羽は採餌、1羽は杭上で休息していた。

  • オオバン、カイツブリが、同種の他個体を追いかけていた(繁殖活動)。

  • カワセミが沼の各所でよく鳴き、活発に活動していた(繁殖活動)。


4.沼周辺の鳥の概況
  • オオジュリン、アオジ、ウグイス、ホオジロの地鳴きが沼周辺のヨシ原各所で聞かれた。

  • 頻度は少ないが、モズの高鳴きが聞かれた。

  • クイナの声が下沼のヨシ原の何カ所かで聞かれた。

アオミドロを食べるオナガガモ

アオミドロを食べるオナガガモ

ハス群落内で採餌するコサギの群れ

ハス群落内で採餌するコサギの群れ

沼のヨシ原を飛行するチュウヒ

沼のヨシ原を飛行するチュウヒ

杭に止まってのびをするミサゴ

杭に止まってのびをするミサゴ

野球場のバックネット上のミヤマガラス

野球場のバックネット上のミヤマガラス

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