鳥の博物館友の会

手賀沼鳥情報


我孫子市鳥の博物館では 毎月手賀沼水面の鳥類センサス調査を行っています。鳥の博物館のご好意により毎月のセンサスの結果を手賀沼鳥情報として掲載いたします。
1. 2017年3月の手賀沼水面区域鳥類センサス結果
調査日 2017年3月17日(金) 9:20〜12:15
天候:晴 風:北東弱
調査者 村松 和行・染谷 実紀(上沼)、小田谷 嘉弥・美濃 亜理彩(下沼)
鳥類目録第7版に準拠して出現種をまとめます。
※個体数の表示内容:今月(前年同月 先月)
カモ科 オカヨシガモ 8 (23 0)
マガモ 10 (937 48)
カルガモ 108 (90 168)
オナガガモ 8 (7 444)
コガモ 179 (174 208)
ホシハジロ 14 (4 18)
ミコアイサ 1 (0 2)
カイツブリ科カイツブリ 23 (19 20)
カンムリカイツブリ 28 (30 24)
ウ科 カワウ 82 (105 63)
サギ科 アオサギ 12 (7 11)
ダイサギ 4 (6 1)
コサギ 6 (7 6)
クイナ科 バン 6 (3 2)
オオバン 136 (165 96)
チドリ科 コチドリ  2 (0 0)
シギ科 イソシギ 1 (0 0)
カモメ科 ユリカモメ 47 (29 132)
カモメ  1 (0 0)
セグロカモメ  4 (19 1)
ニシセグロカモメ 1 (0 1)
タカ科 トビ 1 (0 1)
カワセミ科 カワセミ 6 (4 3)
ハヤブサ科 チョウゲンボウ 1 (0 0)
カラス科 ハシボソガラス 1 (5 5)
ムクドリ科 ムクドリ 1 (0 0)
ツグミ科 ツグミ 1 (0 0)
セキレイ科 ハクセキレイ 3 (1 1)
(外来種など) コブハクチョウ 52 (44 70)
以上 15科 28種 695個体(外来種を除く)

2.調査範囲外でみられた鳥
キジ科 キジ
ハト科 キジバト
サギ科 ダイサギ
クイナ科 バン
タカ科 ノスリ
キツツキ科 コゲラ
モズ科 モズ
カラス科 ハシボソガラス、ハシブトガラス
シジュウカラ科 シジュウカラ
ヒバリ科 ヒバリ
ヒヨドリ科 ヒヨドリ
ウグイス科 ウグイス
エナガ科 エナガ
ムクドリ科 ムクドリ
ツグミ科 ツグミ
スズメ科 スズメ
セキレイ科 ハクセキレイ、タヒバリ
アトリ科 カワラヒワ、シメ
ホオジロ科 ホオジロ、カシラダカ、アオジ、オオジュリン
(外来種など) ドバト
以上 19科 25種(外来種や飼育鳥を除く)

3.今月の水面の鳥の概況など
  • マガモやオナガガモなどのカモ類やユリカモメの北帰が進み、水鳥全体の個体数は減少した。一方で、コガモやカルガモはまだ3桁を超える数が記録された。

  • オオバンは縄張りの防衛行動があちこちで観察され、コブハクチョウは沼の数カ所で営巣行動が見られた。滞在していたオオハクチョウも渡去したと思われたが、本調査の翌日からオオハクチョウの幼鳥3羽が観察されている。

  • 下沼沿いのヨシ原では頭の黒くなったオオジュリンが見られ、カシラダカのぐぜりが聞かれた。

  • 下沼、上沼両方でコチドリが1羽ずつ観察された。今年の手賀沼周辺における初認。


1.コブハクチョウ(右)がハスの地下茎を掘り出す横で、そのおこぼれを狙う オオバン(中)とホシハジロ(左)。

1.コブハクチョウ(右)がハスの地下茎を掘り出す横で、
そのおこぼれを狙う オオバン(中)とホシハジロ(左)。


2. ヒメガマの新芽を食べるオオバン。

2. ヒメガマの新芽を食べるオオバン。

3. 農園前の人工植市民生帯の干潟で休んでいたコチドリ。

3. 農園前の人工植市民生帯の干潟で休んでいたコチドリ。

4. 羽毛の摩耗によって頭部が黒くなったオオジュリンの雄。

4. 羽毛の摩耗によって頭部が黒くなったオオジュリンの雄。

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