鳥の博物館友の会

手賀沼鳥情報


我孫子市鳥の博物館では 毎月手賀沼水面の鳥類センサス調査を行っています。鳥の博物館のご好意により毎月のセンサスの結果を手賀沼鳥情報として掲載いたします。
1. 2017年1月の手賀沼水面区域鳥類センサス結果
調査日 2017年1月16日 9:30〜13:16
天候:快晴 風:北西強
調査者 村松 和行・染谷 実紀(上沼)、小田谷 嘉弥・美濃 亜理彩(下沼)
鳥類目録第7版に準拠して出現種をまとめます。
※個体数の表示内容:今月(前年同月 先月)
カモ科 オカヨシガモ 9 (12 46)
ヒドリガモ 203 (8 143)
ヒドリガモ×アメリカヒドリ 2 (0 0)
マガモ 775 (81 190)
カルガモ 584 (55 215)
マガモ×カルガモ 1 ( 0 0)
オナガガモ 358 (110 273)
コガモ 711 (275 661)
ホシハジロ 30 (29 19)
キンクロハジロ 1 (0 5)
ミコアイサ 6 (4 5)
カイツブリ科カイツブリ 60 (19 36)
カンムリカイツブリ 32 (46 79)
ハジロカイツブリ 2 (0 17)
ウ科 カワウ 79 (125 109)
サギ科 アオサギ 9 (35 6)
ダイサギ 4 (13 5)
コサギ 25 (13 26)
クイナ科 バン 2 (4 6)
オオバン 133 (153 145)
シギ科 イソシギ 1 (0 2)
カモメ科 ユリカモメ 189 (173 131)
セグロカモメ 2 (2 2)
ニシセグロカモメ 1 (1 2)
タカ科 トビ 4 (2 2)
カワセミ科 カワセミ 6 (8 7)
ハヤブサ科 ハヤブサ 2 (1 2)
カラス科 ハシボソガラス 4 (2 4)
(外来種など) コブハクチョウ 83 (41 36)
アヒル 1(2 0)
合計 3319 (1224 1373)
以上 10科 26種 3235個体(外来種や不明種を除く)

2.調査範囲外でみられた鳥
ハト科 キジバト
カワセミ科 カワセミ
キツツキ科 コゲラ
モズ科 モズ
カラス科 ハシボソガラス、ハシブトガラス
シジュウカラ科 シジュウカラ
ヒヨドリ科 ヒヨドリ
メジロ科 メジロ
セッカ科 セッカ
ムクドリ科 ムクドリ
ツグミ科 アカハラ、ツグミ
スズメ科 スズメ
セキレイ科 ハクセキレイ、セグロセキレイ,タヒバリ
アトリ科 アトリ、カワラヒワ、シメ
ホオジロ科 ホオジロ、カシラダカ、アオジ、オオジュリン
以上 15科 24種(外来種や飼育鳥を除く)

3.今月の水面の鳥の概況など
  • 湖岸付近が全体的に結氷しており、ヨシ原やハスの中の鳥が開放水面に多く出てきていた。

  • 水面ではマガモ・カルガモ・コガモなどの水面採食ガモは先月に比べて多く、下沼では沼の中央付近に大きな群れが観察された。寒波によって大きな群れが入ってきたようだ。

  • 上沼の大津川河口ではハヤブサが雌雄で水浴びをしていた。ハヤブサは越冬期でも2羽で行動している様子がしばしば観察される。

  • 範囲外では沼沿いの林でシメやアカハラなどの冬鳥が見られた。オオジュリンやアオジは今冬は個体数が少ないようだ。12月まで多かったツグミは個体数が少し減った。


1. 沼の結氷していない水面に集まり、休息するマガモとオナガガモ。

1. 沼の結氷していない水面に集まり、休息するマガモとオナガガモ。

2. 上沼で水浴びをしていたハヤブサ

2. 上沼で水浴びをしていたハヤブサの雌成鳥。近くで雄成鳥も同時に水浴びをしていた。

3. 集団で雌に求愛

3. 集団で雌に求愛のディスプレイをするコガモの雄。

4. 耕された水田

4. 耕された水田で採食していたバン。

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