鳥の博物館友の会

手賀沼鳥情報


我孫子市鳥の博物館では 毎月手賀沼水面の鳥類センサス調査を行っています。鳥の博物館のご好意により毎月のセンサスの結果を手賀沼鳥情報として掲載いたします。
1. 2015年1月の手賀沼水面区域の鳥類センサス結果
調査日 2015年1月20日 9:15〜12:20  
天候:晴れ・北西並風
調査者 上沼(村松和行,染谷実紀)、下沼(小田谷嘉弥)
鳥類目録第7版に準拠して出現種をまとめます。
※個体数の表示内容:今月(前年同月 先月)
カモ科オカヨシガモ 1 (13 44)
ヒドリガモ 44 (74 114)
マガモ 81 (251 198)
カルガモ 167 (170 118)
オナガガモ 297 (367 319)
コガモ 270 (313 307)
ミコアイサ 4 (6 1)
カイツブリ科 カイツブリ 21 (35 23)
カンムリカイツブリ 16 (40 41)
ハジロカイツブリ 1 (0 6)
ウ科 カワウ 55 (55 80)
サギ科 アオサギ 22 (5 8)
ダイサギ 4 (5 6)
コサギ 7 (3 15)
クイナ科 バン 4 (2 1)
オオバン 111 (85 118)
カモメ科 セグロカモメ 1 (1 1)
ニシセグロカモメ 2 (1 1)
カモメ属の一種 1 (0 0)
ミサゴ科 ミサゴ 1 (1 1)
タカ科 トビ 1 (0 1)
カワセミ科 カワセミ 4 (2 2)
カラス科 ハシボソガラス 18 (8 3)
セキレイ科 セグロセキレイ 2 (1 0)
(外来種など) コブハクチョウ 25 (41 32)
アヒル 4 (4 4)
バリケン 2 (2 0)
以上、11科23種、1136個体(外来種・不明種を除く)

2.調査範囲外でみられたその他の鳥
カモ科  コガモ
ハト科 キジバト
キツツキ科 コゲラ
モズ科 モズ
カラス科 ミヤマガラス,ハシボソガラス,ハシブトガラス
シジュウカラ科  シジュウカラ
ヒヨドリ科 ヒヨドリ
ムクドリ科 ムクドリ
ツグミ科 ツグミ
スズメ科 スズメ
セキレイ科 ハクセキレイ,セグロセキレイ,タヒバリ
アトリ科 カワラヒワ,ベニマシコ,シメ
ホオジロ科 カシラダカ,アオジ, オオジュリン
( 外来種など ) ドバト
以上、13科22種(外来種などを除く)

3.今月の水面の鳥と沼周辺の鳥の概況
  • カモ類の種数は大きく変化がなかったが、個体数は2/3近くまで減少した。風が強かったため、アシの中で休息している個体が多くいたものと考えられる。オオバンの越冬個体数は昨年よりも多いようだ。

  • ユリカモメが1羽も観察されなかった。カワウも個体数が減少したが、これは繁殖個体が採食場所を変えたことが原因である可能性がある。実際に下沼では採食している群れは観察されなかった。

  • 沼周辺では、ツグミやオオジュリンなどがの冬鳥があちこちで観察された。

  • 昨年9月から確認されているクロハラアジサシは姿を消した。


1.親水広場前で潜水して餌を探していたカワウ。頭に白い生殖羽が伸びている。

1.親水広場前で潜水して餌を探していたカワウ。頭に白い生殖羽が伸びている。

2.漁協前に給餌目当てに

2.漁協前に給餌目当てに集まったオナガガモ・オオバン・コブハクチョウ。

3.ヒメガマの群落の近くで休むコガモ

3.ヒメガマの群落の近くで休むコガモの群れ。ここだけで91羽いた。

4.強風の中

4.強風の中電線に止まっていたミヤマガラス。すっかり普通の冬鳥になった。

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