鳥の博物館友の会

手賀沼鳥情報


我孫子市鳥の博物館では 毎月手賀沼水面の鳥類センサス調査を行っています。鳥の博物館のご好意により毎月のセンサスの結果を手賀沼鳥情報として掲載いたします。
1. 2014年11月の手賀沼水面区域の鳥類センサス結果
調査日 2014年11月13日 9:25〜12:30 天候:快晴 風:西弱風
調査者 上沼(村松和行,染谷実紀)、下沼(小田谷嘉弥)
鳥類目録第7版に準拠して出現種をまとめます。
※個体数の表示内容:今月(前年同月 先月)
カモ科マガモ 20 (110 21)
カルガモ 76 (170 131)
ハシビロガモ 1 (0 0)
オナガガモ 74 (107 28)
コガモ 171 (102 449)
カイツブリ科 カイツブリ 21 (31 12)
カンムリカイツブリ 71 (52 6)
ハジロカイツブリ 1 (10 9)
ウ科 カワウ 126 (134 155)
サギ科 ゴイサギ 1 (0 1)
アオサギ 35 (26 26)
ダイサギ 12 (7 7)
チュウサギ 1 (0 0)
コサギ 27 (19 8)
クイナ科 バン 1 (1 0)
オオバン 51 (79 35)
カモメ科 ユリカモメ 21 (16 1)
セグロカモメ 1 (4 2)
ニシセグロカモメ 1 (1 1)
クロハラアジサシ 2 (0 1)
ミサゴ科 ミサゴ 3 (1 1)
タカ科 トビ 4 (0 0)
チュウヒ 2 (0 0)
カワセミ科 カワセミ 4 (3 5)
カラス科 ハシボソガラス 3 (6 3)
ハシブトガラス 6 (5 4)
カラス属の不明種 8 (0 0)
セキレイ科 ハクセキレイ 2 (0 0)
(外来種など) コブハクチョウ 25 (30 31)
アヒル 3 (6 4)
バリケン 2 (0 2)
以上、11科28種、746個体(外来種などを除く)

2.調査範囲外でみられたその他の鳥
キジ科 キジ
キツツキ科 コゲラ
ハヤブサ科 チョウゲンボウ
モズ科 モズ
カラス科 ハシボソガラス, ハシブトガラス
シジュウカラ科 シジュウカラ
ヒバリ科 ヒバリ
ヒヨドリ科 ヒヨドリ
ウグイス科 ウグイス
メジロ科 メジロ
ヒタキ科 ジョウビタキ
スズメ科 スズメ
セキレイ科 ハクセキレイ, セグロセキレイ, タヒバリ
アトリ科 カワラヒワ
ホオジロ科 ホオジロ,カシラダカ,アオジ,オオジュリン
( 外来種など ) ドバト
以上、15科21種(外来種などを除く)

3.今月の水面の鳥と沼周辺の鳥の概況
  • カモ類は昨年よりも総じて個体数が少なかったが、狩猟期の開始前であったことが主な原因と考えられる。コガモは先月の大きな群れはいなくなっており減少した。おそらく渡りの途中の群れが滞在していたのだろう。ハシビロガモが1羽久しぶりに記録された。

  • 9月から見られているクロハラアジサシが2羽で滞在中。手賀沼公園で観察された。

  • ミサゴは最低2羽、チュウヒも2羽が記録された。ミサゴは沼の杭での採食、チュウヒは探餌行動が観察された。

  • 沼周辺のアシ原や薮ではオオジュリン、カシラダカ、タヒバリが多く渡来していた。


1. 芝生で採食していたオナガガモの群れ。

1. 芝生で採食していたオナガガモの群れ。手前が雌、奥2羽が雄。

2. 杭の上で魚を食べていたミサゴ。

2. 杭の上で魚を食べていたミサゴ。カラスに付きまとわれていた。

3. ヒメガマの上に座って休む2羽のコブハクチョウ。

3. ヒメガマの上に座って休む2羽のコブハクチョウ。手前が今年生まれの幼鳥。

4. 沼の上を飛んで獲物を探すチュウヒの成鳥。

4. 沼の上を飛んで獲物を探すチュウヒの成鳥。もう1羽幼鳥も記録された。

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