鳥の博物館友の会

手賀沼鳥情報


我孫子市鳥の博物館では 毎月手賀沼水面の鳥類センサス調査を行っています。鳥の博物館のご好意により毎月のセンサスの結果を手賀沼鳥情報として掲載いたします。
1. 2014年2月の手賀沼水面区域の鳥類センサス結果
調査日 2014年2月18日 9:10〜12:35 天候:晴れ 風:北西並→強
調査者 上沼(村松和行,染谷実紀)、下沼(小田谷嘉弥)
鳥類目録第7版に準拠して出現種をまとめます。
※個体数の表示内容:今月(前年同月 先月)
カモ科ヨシガモ 1 (0 1)
ヒドリガモ 120 (5 72)
ヒドリガモ×アメリカヒドリ 1 (0 2)
マガモ 520 (106 251)
カルガモ 312 (344 170)
オナガガモ 265 (255 367)
コガモ 154 (478 313)
ホシハジロ 1 (3 2)
ミコアイサ 5 (11 6)
カイツブリ科 カイツブリ 25 (37 35)
カンムリカイツブリ 20 (29 40)
ハジロカイツブリ 1 (0 0)
ウ科 カワウ 55 (64 55)
サギ科 アオサギ 2 (11 5)
ダイサギ 3 (5 5)
コサギ  4 (9 3)
クイナ科 バン 2 (2 1)
オオバン 110 (80 85)
カモメ科 ユリカモメ 24 (15 126)
セグロカモメ 4 (7 1)
ニシセグロカモメ 1 (0 1)
ミサゴ科 ミサゴ 1 (1 1)
タカ科 チュウヒ 1 (0 0)
カラス科 ハシボソガラス 5 (2 9)
ハシブトガラス 1 (0 1)
(外来種など) コブハクチョウ 12 (37 41)
アヒル 4 (1 2)
ドバト 5 (0 14)
以上、9科24種、1638個体(外来種などを除く)

2. 調査範囲外(水面以外)で見られた鳥
キジ科 キジ
ハト科 キジバト
シギ科 イソシギ
クイナ科 バン
タカ科 トビ、オオタカ
キツツキ科 コゲラ
モズ科 モズ
カラス科 ハシボソガラス,ハシブトガラス
シジュウカラ科 シジュウカラ
ヒバリ科 ヒバリ
ヒヨドリ科 ヒヨドリ
エナガ科 エナガ
メジロ科 メジロ
ムクドリ科 ムクドリ
ヒタキ科 ツグミ、ジョウビタキ
スズメ科 スズメ
セキレイ科 ハクセキレイ,セグロセキレイ、タヒバリ
アトリ科 カワラヒワ,ベニマシコ
ホオジロ科 ホオジロ,カシラダカ,アオジ,オオジュリン
外来種など コブハクチョウ,ドバト
以上、19科28種(外来種などを除く)

3.今月の水面の鳥と沼周辺の鳥の概況
  • 先月個体数の多かったマガモとヒドリガモは、さらに数が増加してそれぞれ520羽と120羽がカウントされた。越冬期間中でも数の増減があるので、越冬地間で移動があることがわかる。コガモはあちこちで求愛行動が観察された。

  • オナガガモの個体数は減少した。この種は関東地方で越冬する水面採食カモの中でもっとも渡去時期が早いので、移動が始まっている可能性がある。先月多くが集まっていた漁協前はもぬけのからだった。

  • 下沼の上空をチュウヒが飛び、カモの群れが驚いて飛び立った。ミサゴは杭の上で魚を食べているのが観察された。オオタカも大地の上空を飛ぶのが確認された。

  • 強風のため、先月に比べて記録された小鳥の数は少なかった。アシ原ではオオジュリンが引き続き多く観察された。


メスを囲んで。

1. メスに求愛ディスプレイをするオスのコガモ。メスを囲んで。

水を跳ね上げる。

2. メスに求愛ディスプレイをするオスのコガモ。鳴きながら水を跳ね上げる。

クイナ

3. ハスの中で休息するマガモ。今月は数が多く下沼で520羽をカウントした。

チュウヒ。

4. 手賀沼上空に現れたチュウヒ。地面や水上にいる鳥を襲うので、カモたちは飛んで逃げる。

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