鳥の博物館友の会

手賀沼鳥情報


我孫子市鳥の博物館では 毎月手賀沼水面の鳥類センサス調査を行っています。鳥の博物館のご好意により毎月のセンサスの結果を手賀沼鳥情報として掲載いたします。
1. 2014年8月の手賀沼水面区域の鳥類センサス結果
調査日 2014年8月14日 9:35〜12:15 天候:曇り 風:ほぼ無風
調査者 上沼(村松和行,染谷実紀)、下沼(小田谷嘉弥)
鳥類目録第7版に準拠して出現種をまとめます。
※個体数の表示内容:今月(前年同月 先月)
カモ科カルガモ 38 (47 39)
カイツブリ科 カイツブリ 37 (17 19)
ウ科 カワウ 110 (118 96)
サギ科 ゴイサギ 1 (0 0)
アオサギ 5 (4 4)
ダイサギ 7 (3 1)
チュウサギ 1 (0 3)
コサギ 5 (7 3)
クイナ科 バン 1 (0 0)
オオバン 11 (3 3)
カモメ科 コアジサシ 1 (0 0)
タカ科 ミサゴ 1 (0 0)
カワセミ科 カワセミ 1 (2 1)
カラス科 ハシボソガラス 4 (2 1)
(外来種など) コブハクチョウ 36 (34 29)
アヒル 2 (2 4)
ドバト 2 (4 0)
以上、9科14種、263個体(外来種などを除く)

2.調査範囲外でみられたその他の鳥
ハト科 キジバト
サギ科 チュウサギ
タカ科 トビ,サシバ
カラス科 ハシブトガラス
シジュウカラ科 シジュウカラ
ツバメ科 ツバメ
ヒヨドリ科 ヒヨドリ
ヨシキリ科 オオヨシキリ
ムクドリ科 ムクドリ
スズメ科 スズメ
ホオジロ科 ホオジロ
外来種など ドバト
以上、11科12種(外来種などを除く)

3.今月の水面の鳥と沼周辺の鳥の概況
  • カルガモは幼鳥が独立している家族が多かったが、コブハクチョウはまだ大きくなったヒナを連れていた。オオバンやカイツブリもヒナと一緒に行動する姿が観察された。

  • ダイサギ、コサギなどのサギ類がやや多く観察された。手賀沼周辺では大きなコロニーがないので、繁殖期を終えたこの時期に少し数が増えるようだ。

  • ホオジロ、オオヨシキリはさえずりが聞かれたが、オオヨシキリは1羽が小さな声でさえずっていたのみだった。8月に入ると多くの成鳥は繁殖地を離れるようだ。

  • 下沼の曙橋付近でミサゴとサシバの今年生まれの幼鳥が確認された。繁殖地からの分散が始まっているのだろう。


1. 幼鳥だけで群れを作っていたカルガモ。もうほとんど成鳥と同じ大きさで見分けは難しい。

1. 幼鳥だけで群れを作っていたカルガモ。もうほとんど成鳥と同じ大きさで見分けは難しい。

2. 一緒に行動していたオオバンの成鳥(手前)と幼鳥。おそらく親子だろう。

2. 一緒に行動していたオオバンの成鳥(手前)と幼鳥。おそらく親子だろう。

3. 蒸し暑かったためか、水に長時間浸かっていたアオサギの成鳥。

3. 蒸し暑かったためか、水に長時間浸かっていたアオサギの成鳥。

4. 沼の上空を飛んでいたミサゴの幼鳥。この周辺では繁殖しないので、繁殖地から移動してきたのだろう。

4. 沼の上空を飛んでいたミサゴの幼鳥。この周辺では繁殖しないので、繁殖地から移動してきたのだろう。

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