鳥の博物館友の会

手賀沼鳥情報


我孫子市鳥の博物館では 毎月手賀沼水面の鳥類センサス調査を行っています。鳥の博物館のご好意により毎月のセンサスの結果を手賀沼鳥情報として掲載いたします。
1. 2014年3月の手賀沼水面区域の鳥類センサス結果
調査日 2014年3月14日 9:30〜13:00 天候:くもり 風:北東並
調査者 上沼(村松和行,染谷実紀)、下沼(小田谷嘉弥)
鳥類目録第7版に準拠して出現種をまとめます。
※個体数の表示内容:今月(前年同月 先月)
カモ科オカヨシガモ 24 (0 0)
ヒドリガモ 28 (7 120)
ヒドリガモ×アメリカヒドリ 1 (0 1)
マガモ 45 (79 520)
マガモ×カルガモ 2 (0 0)
カルガモ 190 (79 312)
オナガガモ 128 (108 265)
コガモ 168 (102 154)
マガモ属の不明種 1 (0 0)
ミコアイサ 1 (0 5)
カイツブリ科 カイツブリ 16 (28 25)
カンムリカイツブリ 40 (20 20)
ウ科 カワウ 75 (62 55)
サギ科 アオサギ 9 (8 2)
ダイサギ 4 (8 3)
コサギ  2 (4 4)
クイナ科 バン  1 (1 2)
オオバン 82 (59 110)
カモメ科 ユリカモメ 87 (56 24)
カモメ 25 (0 0)
セグロカモメ 9 (5 4)
ニシセグロカモメ 2 (0 1)
タカ科 トビ 3 (0 0)
カワセミ科 カワセミ 3 (1 0)
カラス科 ハシボソガラス 2 (8 5)
ハシブトガラス 2 (0 1)
(外来種など) コブハクチョウ 20 (45 12)
アヒル 5 (5 4)
バリケン 2 (2 0)
以上、9科23種、946個体(外来種などを除く)

2. 調査範囲外(水面以外)で見られた鳥
キジ科 キジ
サギ科 アオサギ,コサギ
クイナ科 クイナ
カモメ科 セグロカモメ
タカ科 トビ、ノスリ
カワセミ科 カワセミ
モズ科 モズ
カラス科 ハシボソガラス,ハシブトガラス
ヒバリ科 ヒバリ
ヒヨドリ科 ヒヨドリ
ウグイス科 ウグイス
ムクドリ科 ムクドリ
ヒタキ科 アカハラ、ツグミ、ジョウビタキ
スズメ科 スズメ
セキレイ科 ハクセキレイ、タヒバリ
アトリ科 カワラヒワ,シメ
ホオジロ科 ホオジロ,カシラダカ,アオジ,オオジュリン
外来種など コジュケイ,ドバト
以上、17科27種(外来種などを除く)

3.今月の水面の鳥と沼周辺の鳥の概況
  • 水面採餌カモの個体数が減少して、沼全体の個体数が先月に比べ大きく減った。オナガガモの北帰が本格化したこと、マガモの休息場所であるハスの枯れた面積が広がりあまり利用されなくなった事などが原因と考えられる。

  • コガモの求愛行動、コブハクチョウの造巣行動、オオバンの縄張り争いなど、水鳥が繁殖の準備を始めている様子が観察された。

  • 前日に強い南風が吹いた影響か、上沼でカモメ類の群れが記録された。

  • ウグイス、カワラヒワ、ホオジロ、ヒバリのさえずりが聞かれ、冬鳥のカシラダカもぐぜっているのが観察された。


1. メス(左端)に求愛

1. メス(左端)に求愛ディスプレイをするオナガガモのオス(右2羽)。

2. 巣の上に立って警戒するコブハクチョウのメス

2. 巣の上に立って警戒するコブハクチョウのメス。卵はまだ産まれていなかった。

3. 博物館前の乾いた水田で採食していたキジのオス。

3. 博物館前の乾いた水田で採食していたキジのオス。そばには2羽のメスもいた。

4. 手賀沼沿いのアシ原にいたジョウビタキ

4. 手賀沼沿いのアシ原にいたジョウビタキのメス。3月中にはほとんどの個体が繁殖地へ向かい旅立つ。

手賀沼鳥情報