鳥の博物館友の会

手賀沼鳥情報


我孫子市鳥の博物館では 毎月手賀沼水面の鳥類センサス調査を行っています。鳥の博物館のご好意により毎月のセンサスの結果を手賀沼鳥情報として掲載いたします。
1. 2015年2月の手賀沼水面区域の鳥類センサス結果
調査日 2015年2月17日 9:35〜13:20  
天候:晴れ・北弱風
調査者 上沼(村松和行,染谷実紀)、下沼(小田谷嘉弥)
鳥類目録第7版に準拠して出現種をまとめます。
※個体数の表示内容:今月(前年同月 先月)
カモ科オカヨシガモ 21 (0 1)
マガモ 97 (520 81)
カルガモ 167 (312 167)
オナガガモ 179 (265 297)
コガモ 578 (154 270)
ホシハジロ 2 (1 0)
キンクロハジロ 1 (0 0)
ミコアイサ 8 (5 4)
カイツブリ科 カイツブリ 29 (25 21)
カンムリカイツブリ 30 (20 16)
ハジロカイツブリ 3 (1 1)
ウ科 カワウ 76 (55 55)
サギ科 アオサギ 23 (2 22)
ダイサギ 4 (3 4)
コサギ 2 (4 7)
クイナ科 クイナ 1 (0 0)
バン 4 (2 4)
オオバン 145 (110 111)
カモメ科 ユリカモメ 15 (0 24)
セグロカモメ 2 (4 1)
ニシセグロカモメ 1 (1 2)
タカ科 トビ 1 (0 1)
チュウヒ 2 (1 0)
カワセミ科 カワセミ 5 (0 4)
ハヤブサ科 ハヤブサ 1 (0 0)
カラス科 ハシボソガラス 1 (5 18)
(外来種など) コブハクチョウ 53 (12 25)
アヒル 4 (2 4)
バリケン 2 (0 2)
以上、10科26種、1398個体(外来種・不明種を除く)

2.調査範囲外でみられたその他の鳥
キジ科 キジ
ハト科 キジバト
クイナ科 クイナ
キツツキ科 アカゲラ
モズ科 モズ
カラス科 ハシボソガラス,ハシブトガラス
シジュウカラ科  シジュウカラ
ヒバリ科 ヒバリ
ヒヨドリ科 ヒヨドリ
ウグイス科 ウグイス
センニュウ科 オオセッカ
ムクドリ科 ムクドリ
ツグミ科 アカハラ,ツグミ,ジョウビタキ
スズメ科 スズメ
セキレイ科 ハクセキレイ,セグロセキレイ,タヒバリ
アトリ科 カワラヒワ,シメ
ホオジロ科 ホオジロ,ホオアカ,カシラダカ,アオジ, オオジュリン
( 外来種など ) ドバト
以上、17科27種(外来種などを除く)

3.今月の水面の鳥と沼周辺の鳥の概況
  • オナガガモ、マガモの個体数は少なかったが、コガモの個体数は2月としては多かった。これらは狩猟期間の終了と関係があるのかもしれない。

  • コブハクチョウはなわばりに侵入した他個体を排除する行動が観察された。カイツブリもさえずりが数カ所で聞かれた。モズの雄が他の鳥の鳴きまね(ホオジロとカワラヒワ)をするのが観察された。いずれも繁殖に向けた準備の行動。

  • オオバンは先月に引き続き個体数が多かったが、固まった群れでは観察されなかった。

  • 下沼南岸でオオセッカの地鳴きと姿が観察された。手賀沼周辺での越冬期の確認はまれ。
    先月に続き、ツグミやオオジュリン、アオジなどが沼沿いの薮などで観察された。滝下広場ではアカゲラが2個体観察された。


 1.親水広場の芝の上で

1.親水広場の芝の上で採食するオナガガモの群れ。

2.翼を膨らませて、

2.翼を膨らませて、侵入した若い個体を威嚇するコブハクチョウの雄。

3.脚と嘴にピンクの婚姻色

3.脚と嘴にピンクの婚姻色になっているアオサギ。国内のサギ類で最も早い時期に繁殖する。

4.滝下広場

4.滝下広場のヤナギで採食していたアカゲラ。今冬はやや多いようだ。

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