鳥の博物館友の会

手賀沼鳥情報


我孫子市鳥の博物館では 毎月手賀沼水面の鳥類センサス調査を行っています。鳥の博物館のご好意により毎月のセンサスの結果を手賀沼鳥情報として掲載いたします。
1. 2016年11月の手賀沼水面区域鳥類センサス結果
調査日 2016年11月14日 9:15〜12:15
天候:曇り 風:無風
調査者 村松 和行・染谷 実紀(上沼)、小田谷 嘉弥・美濃 亜理彩(下沼)
鳥類目録第7版に準拠して出現種をまとめます。
※個体数の表示内容:今月(前年同月 先月)
カモ科 オカヨシガモ 32(11 7)
ヨシガモ 2(0 0)
ヒドリガモ 26(1 1)
マガモ 69(14 1)
カルガモ 235(83 150)
ハシビロガモ 1(0 24)
オナガガモ 29 (64 0)
トモエガモ 1 (0 0)
コガモ 392 (192 159)
ホシハジロ 17 (0 0)
キンクロハジロ 2 (1 2)
ホオジロガモ 1 (0 0)
ミコアイサ 2 (0 0)
カイツブリ科カイツブリ 11 (12 18)
カンムリカイツブリ 91 (40 0)
ハジロカイツブリ 29 (3 0)
ウ科 カワウ 105 (96 145)
ウミウ 1 (0 0)
サギ科 アオサギ 5 (24 6)
ダイサギ 3 (5 10)
コサギ 26 (15 15)
クイナ科 クイナ 1 (0 0)
バン 3 (3 3)
オオバン 152 (57 35)
シギ科 イソシギ 1 (1 1)
カモメ科 ユリカモメ 73 (9 6)
セグロカモメ 1 (4 0)
セグロカモメ 1 (4 0)
ニシセグロカモメ 1 (1 1)
タカ科 ミサゴ 4 (2 2)
トビ 1 (0 3)
カワセミ科 カワセミ 14 (3 7)
カラス科 ハシボソガラス 8 (11 4)
ハシボソガラス 3 (0 0)
(外来種など) コブハクチョウ 31(39 26)
合計 1373 (716 667)
以上 10科 33種 1342個体(外来種や不明種を除く)

2.調査範囲外でみられた鳥
ハト科 キジバト
サギ科 ダイサギ
クイナ科 クイナ
モズ科 モズ
カラス科 ハシボソガラス、ハシブトガラス
シジュウカラ科 シジュウカラ
ヒバリ科 ヒバリ
ヒヨドリ科 ヒヨドリ
ウグイス科 ウグイス
ムシクイ科 ムジセッカ
ムクドリ科 ムクドリ
ヒタキ科 シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ
スズメ科 スズメ
セキレイ科 ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ
アトリ科 カワラヒワ、ベニマシコ、ウソ
ホオジロ科 ホオジロ、カシラダカ、アオジ、オオジュリン
( 外来種など ) コブハクチョウ、ドバト
以上 15科 25種(外来種や飼育鳥を除く)

3.今月の水面の鳥の概況など
  • カモ類、カモメ類、カイツブリ類などの冬鳥が増加し、鳥類の総個体数が先月の2倍近くに増加した。(667羽→1373羽)

  • カモ類では、近年の手賀沼では観察数が少ないトモエガモ、ハシビロガモ、ホオジロガモが観察された。ヒドリガモとオカヨシガモもそれぞれ30羽ほどが記録された。

  • 範囲外でカシラダカやベニマシコの声を確認し、冬鳥の数が全体的に増えているのが感じられた。手賀沼湖畔では少ないウソが1羽観察された。

  • 下沼のヨシ原でムジセッカの声と姿を確認した。手賀沼での確実な記録は初めて。


1. 染井入洛付近で

1. 染井入洛付近で水面採食していたオオバンの群れ。新たに渡来した
個体が加わったと思われ、前月に比べて100羽以上も個体数が増加した。


2. 10羽以上の群れも見られ

2. 10羽以上の群れも見られ、合計29羽が記録されたハジロカイツブリ。

3. 杭で休息するウミウ

3. 杭で休息するウミウ(左)とカワウ(右)。ウミウの手賀沼での確認は2013年4月以来2回目。

4. 沼沿いの林で

4. 沼沿いの林でセイタカアワダチソウの実を食べていたウソの雄。胸に赤みがあるので亜種アカウソ。

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