鳥の博物館友の会

手賀沼鳥情報


我孫子市鳥の博物館では 毎月手賀沼水面の鳥類センサス調査を行っています。鳥の博物館のご好意により毎月のセンサスの結果を手賀沼鳥情報として掲載いたします。
1. 2016年4月の手賀沼水面区域の鳥類センサス結果
調査日 2016年4月15日 9:33〜12:20
天候:快晴 風:強
調査者 村松 和行,染谷 実紀(上沼)、小田谷 嘉弥、美濃 亜理彩(下沼)
鳥類目録第7版に準拠して出現種をまとめます。
※個体数の表示内容:今月(前年同月 先月)
カモ科 ヒドリガモ 14 (0 100)
カルガモ 54 (47 90)
コガモ 44 (27 174)
ホシハジロ 2 (0 4)
カイツブリ科カイツブリ 18 (12 19)
カンムリカイツブリ 8 (20 30)
ウ科 カワウ 92 (99 105)
サギ科 アオサギ 11 (10 7)
ダイサギ 1 (1 6)
コサギ 5 (3 7)
クイナ科 バン 2 (2 3)
オオバン 48 (47 165)
カモメ科 ユリカモメ 33 (0 29)
カモメ 1(0 0)
セグロカモメ 36 (4 19)
タカ科 トビ 1(0 0)
カワセミ科 カワセミ 2 (1 4)
カラス科 ハシボソガラス 1 (1 5)
ツバメ科 ツバメ 11(0 0)
(外来種など) コブハクチョウ 28 (27 44)
アヒル 5 (2 3)
合計 417 (310 897)
以上 10科 19種 384個体(外来種や不明種を除く)

2.調査範囲外でみられた鳥
ハト科 キジバト
サギ科 チュウサギ
カワセミ科 カワセミ
モズ科 モズ
カラス科 カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
シジュウカラ科  シジュウカラ
ヒバリ科 ヒバリ
ツバメ科 ツバメ
ヒヨドリ科 ヒヨドリ
ウグイス科 ウグイス
エナガ科 エナガ
ムクドリ科 ムクドリ
ツグミ科 ツグミ
スズメ科 スズメ
セキレイ科 ハクセキレイ、セグロセキレイ
アトリ科 カワラヒワ
ホオジロ科 ホオジロ、アオジ、オオジュリン
( 外来種など ) ドバト
17科22種(外来種や飼育鳥を除く)

3.今月の水面の鳥の概況など
  • 北方への渡去が進んで、カモ類の総個体数が減少した。オカヨシガモ・オナガガモは見られなくなった。ヒドリガモ・コガモは前月に比べて大幅に減少した(ヒドリガモ100→14、コガモ174→44)。

  • ユリカモメとセグロカモメが先月に比べて多く観察された。これは、渡りの間の休息地として利用していたと考えられる。

  • コブハクチョウの営巣が6ヶ所でみられ、そのすべての巣で抱卵が確認された。

  • 調査範囲外ではカワラヒワの求愛行動や、シジュウカラ・ヒバリ・ウグイスのさえずりなどを確認した。


1. 30羽ほどの群れが飛びまわっていたユリカモメ。渡りの途中と思われる。

1. 30羽ほどの群れが飛びまわっていたユリカモメ。渡りの途中と思われる。

2. コガモのつがい。

2. コガモのつがい。手賀沼で越冬するカモの仲間では最も遅くまで見られる。

3. 巣の上で抱卵するコブハクチョウ。

3. 巣の上で抱卵するコブハクチョウ。抱卵するのは通常雌の役割。

4. 水田で採食していたチュウサギ。

4. 水田で採食していたチュウサギ。我孫子周辺では通常は夏鳥で、4月中旬に渡来する。

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