2017年8月 | みて歩こう会「第228回 大磯のアオバト」 |
第229回「明治神宮の森で自然探索」 | |
. | [担 当]野口洋子,染谷迪夫(報告) |
期 日 | 8月1日(火) |
参加者 | 16名 |
実施日前、天候は不安定で実施すべきか延期するか非常に迷いました。もう一人の担当の
野口さんと相談の結果、明治神宮近辺は、小雨の予報ながら、降雨量は0mmとのことで実施に決定しました。 実施当日、16名もの多くの参加者が集まり、びっくりするやら、うれしいやらでしっかり案内しなければと思った次第でした。 明治神宮の表参道入り口に到着して、参道を歩き始め、手入れのしていない神宮の森と手入れのしている我孫子や柏の森の違いを、歩きながら説明しました。 明治神宮の森は、 なぜ手入れをしない森となったのでしょうか。それは明治神宮の森は本来のこの地域にあるべき森の姿にしようと、森を作る計画を立案した植物学者たちが考えたそうです。最終的には常緑広葉樹の森になると予想したとのことです。植物学者たちの予想は的中しました。 明治神宮の森は現在、クスノキやスダジイなどの常緑広葉樹の高木が目立ち、落葉広葉樹の高木はあまり目立ちません。これは同じような環境にある我孫子や柏の森も同じ傾向が見られます。 しかし手入れしない森と手入れをしている森の違いは我孫子などの森を見ている今日参加の皆さんには何となくわかると思います。 途中、サカキとヒサカキ(サカキは関西地方に多く、神事によく使われる。ヒサカキは関東地方に多く、関東では神事の際にサカキの代わりに使われる。)の違いなど話しながら、明治神宮の本殿に向かいました。途中の参道の気温を計ったら21℃でした。参道にある落ち葉や落枝も片づけずに森に返します。そんなことを話しつつ、本殿に着くと、しっかりお参りの作法を守って、めいめいお参りをしました。 本殿の広場の気温は25℃でした。参道の温度と4℃差がありました。森の中の温度が涼しいことが分かりました。これも森の働きの一つです。緑の濃い森を見ながら芝生広場に出ました。そこで下見で分からなかった樹木を確認しました。ニワウルシでした。 芝生上の温度は24℃でした。芝生は暑いことが分かりました。ルートに沿って、散策し、タラヨウの木の前で、葉の裏は文字が書け、ハガキの代用になることなど説明しました。 下見の時、書いた文字が残っていました。手入れをしない森と手入れをした森の違いを参加した方々が実感してくれたら、又明治神宮の森が未来の原始の森になりつつあるという事を理解してくれたら、よいと思いました。 *担当者の一言感想*散策中、雨はポツリとほんの短い間だけでほっとしました。又、前にも書きましたが、天候不順にも拘わらず、16名もの参加者があったことについてありがたく思いました。何よりも参加者に皆さんが楽しんでくれた様子がよかったと思いました。 *探索中に説明した樹木:サカキ、ヒサカキ、タラヨウ、クスノキ、スダジイ、シラカシ、ケヤキ、アカマツ、ニワウルシ、アラガシ、アオキ、など *探索中に認めた鳥:ハシボソガラス、ハシブトガラス、ツバメ、スズメ、メジロ、シジュウカラなど *聞こえたセミ :ニイニイゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、クマゼミなど |
(1)原宿駅から神宮内苑に向か |
(2)南参道を歩く |
(3)代々「樅」 |
(4)奉納された酒樽 |
(5)日本一の大鳥居を背に |
(6)本殿は修理中 |
(7)ヤブミョウガ |
(8)宝物殿前で |
(9)紅葉の種子 |
(10)緑を背景に集合写真 |
(11)掃き清められた北参道 |
(12)西参道に繋がる道 |