鳥の博物館友の会
手賀沼鳥情報


我孫子市鳥の博物館では 毎月手賀沼水面の鳥類センサス調査を行っています。 鳥の博物館のご好意により毎月のセンサスの結果を手賀沼鳥情報として掲載いたします。

  2006年2007年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
1.2007年5月の手賀沼水面の鳥のカウント結果
調査日 5月23日(上沼)、5月24日(下沼)
カイツブリ科 カイツブリ 27
ウ科 カワウ 60
サギ科 ダイサギ 2
アオサギ 7
カモ科 コブハクチョウ 24
カルガモ 12
クイナ科 バン 2
オオバン 16
カモメ科 コアジサシ 7
カワセミ科 カワセミ 2
セキレイ科 ハクセキレイ 1
(外来種や家禽)
ドバト 4、.バリケン 4、アヒル 3

. 総個体数 173

2. 調査範囲外(水面以外)で見られた鳥
サギ科 チュウサギ
コサギ
カモ科 カルガモ
キジ科 キジ
ハト科 キジバト
ヒバリ科 ヒバリ
ツバメ科 ツバメ
セキレイ科 ハクセキレイ
ヒヨドリ科 ヒヨドリ
モズ科 モズ
ウグイス科 ウグイス
オオヨシキリ
セッカ
ホオジロ科 ホオジロ
アトリ科 カワラヒワ
ハタオリドリ科 スズメ
ムクドリ科 ムクドリ
カラス科 オナガ
ハシボソガラス
ハシブトガラス
(その他家禽や外来種)バリケン、シナガチョウ

3.今月の概況
  • 手賀沼水面には冬鳥は全く見られず、確認できたのは少数の夏鳥と留鳥のみ。鳥類個体数は先月よりも減った。(4月;491羽→5月;173羽)。
  • バンやオオバンやカイツブリは、繁殖期に入り成長したヨシ原の中に入っているため、開放水面を利用する個体数は少ない(開放水面で姿が比較的見られたのはカイツブリ)。
  • コブハクチョウは、上沼では、9羽の家族(2A7J;北千葉導水ビジターセンター前で営巣)と7羽の家族(2A5J;大津川河口で営巣)と6羽(6A)の群れを確認(AはAdult、JはJuvenileの略)。下沼では、今年4番の営巣が確認されているが、本調査で確認できたのは2羽だけ。他の6羽は伸びたヨシ原の中にいるため確認できなかったものと思われる。小池勝彦さん(鳥獣保護員)からの聞き取りでは、下沼の湖北集水路河口の洲に営巣した番には今日現在4羽のヒナが確認できているとのこと。
  • コアジサシは、本調査では今月が今年初確認。下沼で少数確認(湖北集水路河口前の杭上で休息するものと採餌のための探索飛行するものが見られた)。

調査対象外の記録に関するコメント
  • 手賀沼のヨシ原全域でオオヨシキリがさえずる(なわばり争いも見られたが、最後になわばりがつくられる条件の悪いヨシ原のいくつかでもさえずりが聞かれた→今年の繁殖個体数のピーク期が近い?)
  • 沼周辺の草地でセッカのなわばり宣言飛翔がさかん。

  • 水田では、ヒバリのさえずりがさかん。
  • 田植え直後の水田では、ハシボソガラス、カルガモ、コサギ、チュウサギがよく採餌していた。
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