鳥の博物館友の会 万葉集同好会

万葉集同好会の報告

9月定例会
[日時] 9月I7日(水) 13:30~16:00
[内 容]
7名 小野、木村、寒江、鈴木、野口、平山、
柳沢(報告)
内 容
◇二十四節気 秋-3(小野)
白露―大気が冷えてきて露を結ぶ頃です。
初候:草露白し 8-1552
次候:鶺鴒鳴く(セキレイ鳴く)11-2351
末候:玄鳥去る(ツバメ去る) 4-762
二十四節気 秋-4
秋分:草花が一面秋色をなし、ヒガンバナや
ススキが盛りです。秋の彼岸もこの時期です。
初候:雷の声を収む 11-2480
次候:すごもりの虫戸を閉ざす 10-2292
末候:水初めて涸れる 16-3856
◇友の会企画展に向けて
5節句に関連した歌の候補を出す
1月7日 人日の節句
3月3日 上巳の節句
5月5日 端午の節句
7月7日 七夕
9月9日 重陽の節句
次回は、季節、鳥、花が詠まれているもので、分かり
やすさで歌を選ぶ


8月定例会
[日時] 8月15日(水) 13:30~16:00
[内 容]
参加者 8名 小野、越岡、木村、寒江、鈴木、野口、
平山、柳沢(報告)
内 容
◇二十四節気 秋―1(小野)
処暑―立秋から処暑へ朝の風の涼しさや夜の虫の音
にホッとします。
初候:綿のはなしべ開く 11-2364
次候:天地始めてさむし 7-1278
末候:こくものみのる 7-1264
◇人生の無常衰老に関する戯歌(越岡)
山上憶良の人生を詠んだ長歌「巻 5-804」「巻 5-805」


7月定例会
[日時] 7月18日(水) 13:30~16:00
[内 容]
二十四節気 夏<野口>
小暑 小暑とは梅雨が明け、暑さが本格的になる頃
からです。
7月7日 七夕の節句 別名「笹の節季」「星祭り」とも
言われ、5節句のひとつ。
小候の歌 10-2044、10-2010、11-2475
次候の歌 16-3837、16-3826
大暑 夏の暑さが極まるという季節。農家にとっては、
田の草取り、害虫の駆除等暑い中での農作業がつら
い節目です。大暑は二十四節気の12番目にあたり、
大暑が過ぎると一年の半分が終わります。
小候の歌 5-810、次候の歌 16-3853、16-3854、
3-387、13-3330、17-4011
二十四節気 夏-5<小野>
小暑 小暑から次の大暑までを暑中と言います。
小候:7月7日~11日頃 温風至る
次候:7月12日~16日頃 蓮初めて華さく
末候:7月17日~21日頃タカのひなが飛び方を身
につける 16-3831、2-141、2-144、2-146
大暑 小候:7月22日~27日頃 桐初めて花を結ぶ
次候:7月28日~8月1日頃 土潤いて蒸暑し
末候:8月2日~6日頃 大雨時々降る
5-811、5-802
参加者 8名 小野、越岡、木村、寒江、鈴木、野口、
平山、


6月定例会
[日時] 6月20日(水) 13:30~16:00
[内 容]
二十四節気 夏―3<小野>
芒種:稲や麦など穂の出る植物の種を蒔く頃を芒種と
言います。
14-3418 稲の占いで結婚相手をきめてしまった。
12-3111、12-3112 夢「イ目」夢はお告げです。
二十四節気 夏―4
夏至:縄文時代の暮らしを伝える青森の丸山遺跡に
復元された高さ15mの6本柱の建物は夏至の日の出
の方向を向いて建てられています。
18-4035 ホトトギス(いにしえを恋うる鳥)よ あやめ草
を巻く日は鳴いて飛んでおくれ
二十四節気 芒種 夏至<平山>
蟷螂生(かまきりしょうず)カマキリ:万葉集にはなし
腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)ホタル:万葉集
に1首のみ
梅子黄(うめのみきなり):梅は万葉集に119首
乃東枯(なつかれくさかる):ウツボグサのことで古名
は夏枯草(カコソウ)
菖蒲華(あやめはなさく):万葉集では「アヤメグサ」は
ショウブである。
半夏生(はんげしょうず):ハンゲショウ 夏至から数え
て11日目の7月2日頃から七夕(7月7日)頃までの5
日間を半夏生と言います。万葉集になし
アジサイ:万葉集に2首
参加者 7名 小野、越岡、寒江、鈴木、野口、平山、
柳沢(報告)


2018年5月報告
5月定例会
[日時] 5月16日(水) 13:30~16:00
[場所] 友の会ルーム
[参加者] 6名 岡本、寒江、野口、柳沢、小野、亀田(報告)
[内 容]◇万葉集を引用した作品2<亀田>
・19-4292(大伴家持)の「うらうら」を引用した作 品。
清少納言の枕草子、西行の和歌、牧水の短歌等。
◇万葉集の二十四節気・「立夏」<小野>
・蛙鳴く、蚯出る、筍生ず。
・6-1004(鞍作村主益人)、蛙の声を聞かずに帰る のですか。
◇万葉集の二十四節気・「小満」<小野>
・蚕起き、紅花栄え、麦秋至る。
・10-1993(作者不明)、紅の末摘花、源氏物語6 帖の末摘花はここからきているのでしょうか。
◇関東の万葉歌碑の紹介(3)
埼玉県日高市・巾着田の碑
「高麗錦 紐解き放けて 寝るが上に あどせろとかも あやにかなしき」(14-3465、東歌)


2018年4月報告
4月定例会
[日時] 4月18日(水) 13:30~16:00
[場所] 友の会ルーム
[参加者] 6名 木村、越岡、寒江、小野、鈴木、柳沢(報告)
[内 容]◇春の花<柳沢>
・<馬酔木、アセビ、アシビ>、10-19038(作者不 明)、2-0166(大伯皇女)、万葉の人々は、風情の ある可憐な花が好きだった。
・<桜>、10-1866(作者不明)、10-1887(作者 不明)、万葉の人々は、幻想的な夜桜も好きだった。
・<ヨメナ、うはぎ>、10-1879(作者不明)、万葉の 人々は、食べるのも好きだった。
・<あやめ>、8-1490(大伴家持)、当時の「あやめ」 は今のショウブのこと、今のあやめではありません。
◇万葉集の二十四節気・「清明」<小野>
・燕来たり、雁帰り、虹かかる。
・19-4144、5(大伴家持)、燕が来る、雁は帰る。
・14-3414(東歌)、万葉集の虹の歌はこれのみ。
◇万葉集の二十四節気・「穀雨」<小野>
・葦生ず、苗出ず、牡丹咲く、八十八夜の新茶。


2018年3月報告
3月定例会
[日時] 3月21日(水) 13:30~16:30
[場所] 友の会ルーム
[参加者] 7名 木村、鈴木、平山、寒江、野口、柳沢、小野(報告)
[内 容]◇万葉集の二十四節気・「立春」<野口>
・20-4500、8-1644、8-1445、梅の歌
◇万葉集の二十四節気・「雨水」<野口>
・10-1812、11-2540、10-1851、7-1356、7 -1358、草木、桃の歌
◇万葉集の二十四節気・「啓蟄」<野口>
・9-1735、14-3350、虫の歌
◇万葉集の二十四節気・「春分」<野口>
◇万葉集の二十四節気・「雨水」<小野>
・7-1099、16-3872、18-4109、8-1422、8 -1425、19-4151、4-776、10-2244、木の実、 桜の歌
関東の万葉歌碑の紹介(2)
府中市大国魂神社の歌碑
「武蔵野の草はもろ向き かもかくも 君がまたまた 我は寄りにしを」 (14-3377 東歌)


2018年2月報告
2月定例会
[日時] 2月21日(水) 13:30~16:00
[場所] 友の会ルーム
[参加者] 8名 木村、越岡、寒江、小野、平山、野口、 関口、亀田(報告)
[内 容]◇万葉集の戯歌<越岡>
・18-4128~4131(大伴池主)、大伴家持からの贈 り物に対して、大伴池主がもっと良いものを贈ってよ、 とふざけて歌っている。
・5-847(大伴旅人)、若返りの薬を飲んでも若返る ことはできそうにないな。
・4-627、628(娘、佐伯赤麻呂)、若返りの水でも 飲んで、出直しておいで。
◇万葉集の二十四節気・「立春」<小野>
・20-4490(大伴家持)、757年、京の宴席で。
・20-43648(茨城の広足)、防人に徴兵されたが、 家や農作業のことを妻に言わずに出発してしまった。
◇万葉集の二十四節気・「雨水」<小野>
・19-4149(大伴家持)、750年、越中で。
・8-1444(高田女王)


2018年1月報告
1月定例会
[日時] 1月17日(水) 13:30~16:00
[場所] 友の会ルーム
[参加者] 8名 木村、鈴木、小野、平山、寒江、野口、 柳沢、亀田(報告)
[内 容]◇万葉歌を引用した作品
亀田・18-4094(大伴家持)、現代歌曲信時潔作曲 「海ゆかば」。聖武天皇の詔に応える越中在任中の家 持の長歌に信時が曲をつける。 戦時中大本営のラジ オ発表時の冒頭曲として使われた。
◇私の選んだ万葉秀歌
◇鈴木・1-16(額田王)、春秋競橉歌、天智天皇の命 で春山と秋山どっちが良いかを詠んだ歌。額田王は 秋山をよしとした。
・1-55(調首淡海(つぎのおびとおふみ))、持統天 皇が紀伊國(現在の和歌山県)へ行幸した時、調首 が土地柄をほめて詠んだ。山の名と砧を打つを掛詞 として巧みに歌っている。


2017年12月報告
12月定例会
[日時] 12月20日(水) 13:30~16:00
[場所] 友の会ルーム
[参加者] 9名 木村、越岡、寒江、小野、平山、野口、 柳沢、関口、亀田
(報告)
[内 容]私の選んだ万葉秀歌
小野 ・17-3984、4001、18-4093、19-4155、 4199、4230、4250(大伴家持)、家持の越中国守 の時の歌7首。家持は天平18年(746)から天平勝宝3 年(751)までのまる5年間、越中(今の富山県と能登) の国守として赴任した。 年頃は30歳前半位であった ろう。越中の景勝を愛でたり、雪に難儀したり、都を思 ったり、部下と宴会を楽しんだり、仕事もしたり、この地 で200首以上の歌を作っている。 家持の歌風に大き な影響を与えた越中時代であった。


2017年11月報告
11月定例会
[日時] 11月15日(水) 13:30~15:30
[場所] 友の会ルーム
[参加者] 10名 岡本、木村、鈴木、越岡、小野、平山、寒江、野口、柳
沢、亀田(報告)
[内 容]私の選んだ万葉秀歌
岡本・992(大伴坂上郎女)、1018(元興寺の僧)。明日香の地に建った元興寺を見て、故郷明日香を想い偲んでいる。元興寺は古い寺で、 仏教伝来にもかかわる寺である。今の明日香の飛鳥寺は最初の元興寺の頃の残りであるといわれている。
◇友の会展準備
・展示用パネル原稿のチェック。


2017年10月報告
10月定例会
[日時] 日時 10月18日(水) 13:30~16:00
[場所] 友の会ルーム
[参加者] 10名 木村、岡本、鈴木、越岡、寒江、小野、平山、野口、柳
沢、亀田(報告)
[内 容]私の選んだ万葉秀歌 ◇私の選んだ万葉秀歌
平山 ・18-4111、4112(大伴家持、橘の歌)橘は、その果実が冬季に採取しても長く芳香を保ち、寒暖にあっても常に生い茂ることから長寿瑞祥の樹として珍重されていた。後年の平安京の御所、紫宸殿の東に桜、西に橘が植えられており、左近の桜、右近の橘と称されている。
鈴木・2-223~226、428~430(柿本人麿)人麿の死の謎、歌と諸説の紹介。
亀田・8-1473(大伴旅人)歌中の花散里と源氏物語11帖花散里の関係の説明。
◇友の会展準備 ・集まった万葉歌碑の写真と展示原稿をデジタルデータで取りまとめ担当へ集める。


2017年9月報告
9月定例会
[日時] 9月20日(水) 13:30~15:30
[場所] 友の会ルーム
[参加者] 11名 岡本、木村、鈴木、越岡、飯高、伊藤、平山、寒江、野口、
柳沢、亀田(報告)
[内 容]私の選んだ万葉秀歌
柳沢<いちしの花>・2480(柿本人麻呂)。いちしの花とは何か?彼岸花が最有力候補だが異論もあるようだ。万葉集には1首だけ登場する。
柳沢<葛>・1346(作者不詳)。葛は古い時代から、維、布、食料、飼料などいろいろと利用されていた。吉野川上流の地名からクズの名がとられたといわれている。
友の会展準備
・分担して歌碑の情報を集め、次回報告する。


2017年8月報告
8月定例会
[日時] 8月16日(水) 13:30~15:30
[場所] 友の会ルーム
[参加者] 10名 木村、岡本、鈴木、越岡、寒江、小野、平山、野口、柳
沢、亀田(報告)
[内 容]私の選んだ万葉秀歌
岡本<夏の花>・675、727、2104、3835。当時の花と今の花を完璧にマッチさせるのは難しい。花かつみ(当時)→ノハナショウブ(今)、忘れ草→ヤブカンゾウ、朝顔→桔梗、と比定されているが。
岡本<かほばな>・1630、2288、3505、3575。万葉集には「かほばな」を詠った歌は4首ある。それぞれ別の花を詠んでいるようで、美しく容姿が良い花を「かほばな」と称していたようだ。
野口<せみ>・1479、1964、1982、2157、2231、3951、3589、3617、3620、3655。鳴き声のせいか「ひぐらし」と寂寥感、物思い、恋の悩みなどを詠んだ歌が多い。ジージーとうるさく鳴く蝉の声は急流の水音と対比させている。
万葉秀歌総選挙中間報告
・一人ずつ好きな10首を選び投票、獲得票数の上位を決める。
・90首/9人が集まる。
友の会展準備
・企画について議論。
・関東周辺の万葉歌碑を中心に。


2017年7月報告
7月定例会
[日時] 7月19日(水) 13:30~15:30
[場所] 友の会ルーム
[参加者] 10名 岡本、鈴木、越岡、飯高、小野、深谷、平山、寒江、野
口、亀田(報告)
[内 容]私の選んだ万葉秀歌
小野・17-4022、4025、4026、4029(大伴家持)。家持が越中国守として能登や国内を巡察した折々に詠んだ歌。当時、能登は越中国に組み入れられていたので、陸路海路の長旅であったようだ。
小野・17-3999、18-4054、4085、4124(大伴家持)。越中国守としての5年間に詠んだ歌、納税使として上京したり、都からの役人や僧を接待したり、雨乞いをしたり、と国のトップは大変です。
平山・17-4022、24、29(大伴家持)。天平10年、家持は越中国の諸郡を巡察し途上の風景を歌にした。川の水が立山の雪解け水であることに思い当たり、その感慨を詠んでいる。


2017年6月報告
6月定例会
[日時] 6月21日(水) 13:30~15:00
[場所] 友の会ルーム
[参加者] 9名 木村、岡本、鈴木、越岡、小野、平山、野口、柳沢、亀田
(報告)
[内 容]私の選んだ万葉秀歌
亀田 ・8-1425、1430、10-1855、11-2617、17-3967。桜を詠んだ万葉集。桜の歌は梅を詠んだ歌の数の半分位しかないが、庶民は桜が好きだったようである。当時、ソメイヨシノはありません。
岡本・2-90(衣通王(そとほしのおおきみ))。19代允恭天皇のとき、皇太子と同母妹・衣通王との恋と悲劇的結末。古事記と日本書紀でその内容が異なる。2-85(磐姫皇后)とほとんど同じ歌、こちらは16代仁徳天皇の皇后の歌といわれている。
岡本・1-84(長皇子)。長皇子と志貴皇子が二人で飲んだ時の歌、だが名歌人志貴皇子の歌がない。当初はあった筈。8-1418「石走る-」の歌だったのではないか?
越岡・20-4371(助丁占部広方)。防人の地で橘の咲く故郷筑波山を恋しく思っている。みかんの北限といわれるつくば地方だが、当時からみかんが採れたのだ。
鈴木・2-153(倭大后)、2-201、2(柿本人麿)。天智天皇、高市皇子を送る挽歌。


万葉集の花鑑賞会
[日時] 4月27日(木)
[場所] 市川市万葉植物園
[参加者] 6名 木村、岡本、鈴木、越岡、野口、亀田(報告)
万葉植物園は万葉集に詠まれている植物を集めた和 風庭園。
詠まれている歌と植物の関係を説明した表示も 充実していて、広さも程々なので散策には適当である。


2017年5月報告
5月定例会
[日時] 5月17日(水) 
[場所] 友の会ルーム
[参加者] 7名 木村、鈴木、越岡、伊藤、小野、平山、亀田(報告)
[内 容]私の選んだ万葉秀歌
平山・17-3892、93、95(大伴旅人の部下たち)。天 平2年(730年)大宰府長官だった旅人が京へ帰る時、 部下たちは旅人とは別に海路で京に入った。船旅の道 すがら、彼らが旅を悲しみ、想いを述べて作った10首の 歌の内の3首。巻17の巻頭を飾っている。
小野・11-2798(作者不詳)。片思いという恋の歌だが、 伊勢の国では朝夕、鮑を食べていた、というのが面白い。 伊勢の食材は伊勢神宮の神々へも供されていたのであ ろう。
小野・12-2971(作者不詳)。天皇へ献上する塩を作 っている人の作業着(藤衣)がいい風合いだ。当時の塩 は越前(敦賀)産や福岡(志賀)産が有名だった。藤衣 は藤のつるを繊維化して作った衣、ジーンズの先祖、着 心地はそうとう悪かったと思われる。作業風景は青木繁 の古事記を題材にした絵画を連想させる。


2017年4月報告
4月定例会
[日時] 4月19日(水) 
[場所] 友の会ルーム
[参加者] 11名 木村、岡本、鈴木、飯高、越岡、平山、 深谷、野口、関口、柳沢、
亀田(報告)
[内 容]私の選んだ万葉秀歌
岡本 ・1-40、41、42(柿本人麻呂)。持統天皇が伊勢 国へ行幸した時、都で留守番していた人麻呂が伊勢に いる人々を思って読んだ歌。一行の中には人麻呂の恋 人もいたらしい。この時の行幸には農繁期でもあり反対 意見もあったが、持統天皇は強行した。
野口・食と万葉集。万葉歌人たちのエネルギー源は食 にあった。仏教の影響が少なかったので獣の肉、鳥、魚、 貝などの動物タンパク質を食べられた。米は十分ではな かったが、麦、粟、稗などの雑穀を食べていた。結果的 に多様な食物を適度に食べていたようだ。万葉人は、後 世の人より体格が大きかったとの研究もあるそうだ。
木村・19-4144(大伴家持)。越中赴任中の家持が燕 と雁に望郷の思いを重ねる。万葉集で燕を歌ったのがこ の一首のみとは驚き。


2017年3月報告
3月定例会
[日時] 3月15日(水) 13:30~14:30
[場所] 友の会ルーム
[参加者] 7名 木村、岡本、平山、鈴木、野口、柳沢、亀田(報告)
[内 容]私の選んだ万葉秀歌
平山・16-3807(采女)、陸奥の国へ派遣された皇族クラスの偉いさんの機嫌が悪い。宴席を設け采女に歌を詠ませた。采女は酌をしながら見事な歌を披露、偉いさんの機嫌もなおった、メデタシ、メデタシ。今の福島県郡山市あたりの出来事か。
木村・19-4142(大伴家持)、越中にいた家持が柳を見て、都(平城京)の大路を懐かしんでいる。唐の長安、洛陽を真似て作られた平城京には柳並木もあったのであろう。家持は李白、王之渙などが作った柳をテーマにした唐詩をよく知っていた。


2017年2月報告
2月定例会
[日時] 2月15日(水) 13:30~14:30
[場所] 友の会ルーム
[参加者] 7名 木村、鈴木、越岡、平山、小野、野口、亀田(報告)
[内 容]私の選んだ万葉秀歌
鈴木 ・9-1757、1758(高橋虫麻呂)、虫麻呂が大伴旅人と筑波山へ登った時に、田居、新治、鳥羽の淡海、など地名を折りこみ山麓の風景を抒情豊かに歌っている。虫麻呂の人物像ははっきりしないが、東国など旅先で独特な表現で歌う異色の万葉歌人である。
亀田・17-3945(大伴池主)、17-3948(大伴家持)、池主が(大伴一族の)族長で上司(越中国守)でもある家持に、「単身赴任が長くなりましたがそろそろ人肌が恋しくなりませんか?」と問うと、「僕は妻一筋の貞淑な男だよ。」と答える家持。


2017年1月報告
1月定例会
[日時] 1月18日(水)15:00~17:00
[場所] アビスタ和室
[参加者] 6名 木村、岡本、平山、鈴木、野口、亀田(報 告)
[内 容]私の選んだ万葉秀歌
岡本 ・18-4097(大伴家持)、聖武天皇の進める大仏建立計画に合わせるように陸奥の国で黄金が産出された、 おめでたいことです。
・3-275(高市黒人)、こんなところ(今の滋賀県高島市あ たり)で日暮れになってしまった、今日はどこへ泊まろう か。下級役人黒人の出張帰りの旅の途中か?
・1-84(長皇子)、従兄弟の志貴皇子を招いて一杯やり ながら、このあたりに鹿来て鳴くのですよ。第1巻の最終 歌、ホスト(長皇子)の歌で終わっているのは何故。
鈴木・3-375(湯原王)、吉野川宮滝あたりで読まれた、柔らかく流れるようなリズム感がある歌、メロディが欲し い。
・6-985、6-986(湯原王)、おおらかでゆったりとした月の 歌、2首。湯原王は志貴皇子の子、父の歌の才能を受 け継いでいる。
平山・15-3724、15-3770(狭野弟上娘子)、15-3728、15-3754(中臣宅守)、越前に流罪にされた宅守と都に 残された娘子との恋のやりとり 63 首。「君が行く道の長手をくり畳(たた)ね 焼き滅ぼさむ天の火もがも」


2016年12月報告
12月定例会
[日時] 12月21日(水) 12:00~14:00
[場所] はなぜん
[参加者] 10名 木村、岡本、鈴木、越岡、平山、関口、柳 沢、小野、野口、亀田
(報告)
[内 容]◇忘年昼食会
◇来年の進め方 ・今年のやり方を継続。全歌制覇を目指し頑張ろう。


2016年11月報告
11月定例会
[日時] 11月16日(水) 13:30~15:30
[場所] けやき9階ホール
[参加者] 10名 木村、平山、柳沢、関口、鈴木、越岡、野口、小野、池田、亀田
(報告)
[内 容]私の選んだ万葉秀歌
亀田 「第12次遣唐使と藤原清河」 ・19-4240(光明皇后)、19-4248(清河)、19-4242(藤原仲麻呂)、19-42448(清河)
・遣唐使大使となった清河をみんなで送別、無事に帰ってほしい。唐は玄宗皇帝と楊貴妃の愛の時代。吉備真備と鑑真和上は何とか日本へ到着したが、清河と阿倍仲麻呂は遭難、帰国できず唐で客死。
小野 「越中の秋風寒し、家持と池主」 ・17-3947(大伴家持)、17-3946(大伴池主)
・越中国守として赴任した家持は部下の中に一族で旧知の大伴池主を見つけた。ここから上司と部下の立場を離れた家持と池主の歌の交流が始まる。秋になり寒くて単身赴任で大変でしょう、と慰めた池主に、秋に来るという雁と一緒に待ち人も来るのじゃないかな、と応じる家持。
越岡 「防人夫婦惜別の歌」 ・20-4423(夫:藤原部ともまろ)、20-4424(妻:物部とじめ)
・さきたま郡(現在の熊谷、行田あたり)に住む<ともまろ>が防人として西国へ出征、<ともまろ>足柄峠から袖を振るから<とじめ>見ててよ、もっと目立つ色の 服にしておけばはっきり見えたでしょうに、と<とじめ>答える。当時、大伴家持が兵部省(現在の防衛省)幹部として防人の管理監督にあたっていた。彼のおかげでこれらの歌が万葉集に残ったのであろう。


2016年10月報告
10月定例会
[日時] 10月19日(水) 13:30~15:30
[場所] 友の会ルーム
[参加者] 10名 木村、岡本、鈴木、越岡、平山、伊藤、池田、関口、柳沢、亀田(報
告)
[内 容]私の選んだ万葉秀歌
柳沢 「紅、ベニバナ、越中で」 ・11-2826、11-2827(作者不詳)、18-4109(家持)
・越中へ単身赴任しているお役人、別れに際し現地女性を紅に例える。越中守の家持が諭す、紅は高価で貴重、でもこれの魅力に負けてはダメだよ、都には君の妻がいるのだから。
岡本 「天武天皇、吉野の会盟」 ・1-27(天武天皇)、3-267(志貴皇子)
・壬申の乱を勝ち抜いた天武天皇、皇后、子供たち、甥たちと吉野まで行って、皆仲良くしようと約束しあったが、結果的に約束は破られる。
◇万葉集の鳥
木村 「象山(きさやま)の鳥、赤人絶唱」 ・6-924、6-925(山部赤人)
・天皇の吉野行幸へ随行した赤人、早朝勤務の宮仕え、象山からはいろんな鳥の朝の大合唱が聞こえる。


2016年9月報告
9月定例会
[日時] 9月21日(水)13:30~
[内 容]みんなで選んだ万葉集(秀)歌
萩を見る歌:8-1557、1558、1559 大宮人と沙弥(仏門に入ったばかりで受戒前の尼僧)の豊浦寺(日本最古の尼寺)私房での交遊(本来禁じられていた)。正史(書紀)では分からない当時の風俗を万葉集で知る。
巻1-9 額田王:難訓歌で仙覚律師が読み解いた一首、仙覚は天台宗の学問僧で万葉集の研究者、 難解句152首に訓点を加え、文永6(1269)年に本格的な万葉集注釈として学問的価値の高い『万葉集註釈』全10巻を完成させた。 家持と七夕:巻17-3900、巻19-4163。坂上郎女の歌 巻8-1500
万葉集の鳥:?(百舌鳥・モズ)・巻10-1897、2167
参加者 12名 木村、岡本、亀田、小野、柳沢、池田、野口、深谷、関口、越岡、鈴木(恵)、 平山(報告)


2016年8月報告
8月定例会
[日時] 8月17日(水)13:30~
[内 容]みんなで選んだ万葉集(秀)歌
巻2-105、106、107、108、109、110を鑑賞。大津皇子、石川郎女、草壁皇子、大伯皇女、何れの歌からも、その悲劇と切実な響きがこもっており、史実を踏まえ、叙事詩世界を読み取る。
遣新羅使歌・巻15-3703 を読む。巻19-4163 七夕の歌・牽牛が織女のもとへ出掛ける時の心情が詠われているを読みました。
万葉集の鳥:千鳥 巻11-2807 巻16-3873
参加者 11名: 11名 木村、亀田、小野、野口、池田、関口、深谷、柳沢、越岡、鈴木(見学)、平山(報告)


2016年7月報告
7月定例会
[日時] 7月20日(水)13:30~
[内 容]みんなで選んだ万葉集(秀)歌の中から選者の解説と会員の補足発言等。
巻14-3386・「葛飾」の地名の由来には諸説あるが、この歌により、葛飾が水の豊かな場所であり、早稲米が育てられ、これが「葛飾早稲」で、万葉歌に詠われるほど広く知られていた。
流山市・におどり公園(にほどり=カイツブリ)から公園名が命名されている。
羇旅歌(旅先で詠まれた歌の総称)・巻1-64、65 1-66、67 1-68、69を鑑賞。
*万葉集の鳥: 山鳥・巻14-3468 巻4-524 巻11-2694、2802 妙心寺天球員障壁画の「梅に山鳥図」を図録で見る。
参加者 11名:木村、岡本、亀田、野口、小野、池田、越岡、深谷、関口、柳沢、平山(報告)


2016年6月報告
6月定例会
[日時] 6月15日(水)13:30~
[内 容]みんなで選んだ万葉集(秀)歌の中から選者の解説と会員の補足発言等。
巻2-85、86、87、88:磐之媛命にまつわる逸話等。
巻3-349 巻338~酒を讃むる歌13首 巻17-3921:カキツバタを読む。
*万葉集の鳥:鴛鴦(ガンカモ科) 巻3-258 巻11-2491
参加者 9名:木村、岡本、亀田、野口、小野、池田、深谷、関口、平山(報告)


2016年5月報告
5月定例会
[日時] 5月18日(水)13:30~
[内 容]みんなで選んだ万葉集(秀)歌の中から選者の解説と会員の補足発言等。
巻2-85、巻7-1273、巻1-28、巻15-3580、3581、3595、3617、3622、3623、3624、3664、3696 3698
旋頭歌とは。
藤原京が短命だったのはなぜか。
*鳥の話・鳥(ぬえどり)万葉集では、「ぬえどり」は六首詠まれています。
参加者 10名 木村、岡本、亀田、小野、野口、柳沢、深谷、関口、伊藤、平山(報告)


2016年4月報告
4月定例会
[日時] 4月20日(水)13:30~
[内 容]みんなで選んだ万葉集(秀)歌の中から選者の解説と会員の補足発言等。
巻19-4260、巻19-4261、巻19-4292、巻3-351を読みました。
鳥の話・燕 巻19-4144 万葉集では、「つばめ」は一首詠まれています。
参加者 10名 木村、岡本、亀田、野口、池田、越岡、深谷、柳沢、伊藤、平山(報告)


現地研修
万葉集同好会現地研修
万葉集同好会の現地研修は、3月30日に真間の手児奈ゆかりの地を訪ねてきました。
まずは真間の継橋(巻14-3387)、手児奈が水汲みに来たという真間の井(巻9-1808)、そして手児奈が眠るという手児奈霊堂(巻3-492)を見学。
その後は、国分寺、じゅんさい池、明戸古墳、国府台城址などの史跡めぐりと咲き始めた桜の花見を楽しみました。
[実施日] 3月30日(水)
[参加者] 計8名


2016年3月報告
3月定例会
[月 日] 3月16日(水)13:30~
[内 容]みんなで選んだ万葉集(秀)歌の中から選者の解説と会員の補足発言等。
巻14-3376、巻15-3624、巻18-4094、巻18-4097、巻1-0008、巻18-4139
鳥の話・ウズラ
参加者 10名 木村、岡本、亀田、小野、池田、野口、柳沢、深谷、越岡、平山(報告)


2016年2月報告
2月定例会
[月 日] 2月17日(水)13:30~
[内 容]みんなで選んだ万葉集(秀)歌の中から選者の解説と会員の補足発言等。
巻10-2110、巻10-2276、巻14-3403
*企画展より、木村氏「フクロウ」解説
*連絡: 3月16日の例会は、巻14-3376、巻15-3624、巻18-4094、巻19-4139、巻19-4144を詠む。
参加者 10名 木村、岡本、亀田、野口、関口、深谷、柳沢、伊藤、深谷、小野(記録)


2016年1月報告
1月定例会
[月 日] 1月20日(水)13:30~
[内 容]みんなで選んだ万葉集(秀)歌の中から選者の解説と会員の補足発言等。
巻6-994:眉引き、巻8-1424:すみれ、巻8-1429:桜の花(長歌)8-1430:桜の花(反歌)
巻8-1537:七草・5・7・5・7・7 の短歌
巻8-1538:5・7・7・5・7・7 の旋頭歌の形式
巻9-1790(長歌) 巻9-1791(反歌):遣唐使随員の母が子に贈った歌
また、万葉集4-488の額田姫王と4-489の鏡女王は同一人物か別人(姉妹)か、について問題提起がありました。万葉集では姉妹の歌となっているが、日本書紀では同一人物とみられる。
万葉の鳥
鶯:巻10-1890
鶉:巻4-775 巻8-1558 巻17-3920
参加者 11名 木村、岡本、亀田、小野、池田、野口、関口、柳沢、深谷、伊藤、平山(報告)


2015年12月報告
12月定例会
[月 日] 12月16日(水)11:30~
[内 容]1年の活動を振り返りながら食事会。また次年度の学習計画を話し合った。
各自が選んだ万葉秀歌を1首~3首又は10首でも良いのでまとめ、岡本さんにメールで送る。先ず選者が発表し、そのあと皆で感想を述べあう。
参加者 10名 木村、岡本、亀田、小野、野口、関口、深谷、柳沢、伊藤、平山(報告)
万葉集の鳥
昨鳥文は歌の世界にも入っている。
例えば万葉集巻10-1821、巻16-3831
シルクロードから大和へ『万葉集の誕生と大陸文化』山口博著に詳説されている。
企画展友の会:万葉集同好会 原稿の閲覧
参加者 9名 木村、岡本、亀田、小野、池田、野口、関口、柳沢、平山(報告)


2015年友の会展・万葉集同好会展示




2015年11月報告
11月定例会
[月 日] 11月18日(水)
[内 容]みんなで選んだ万葉集(秀)歌の中から選者の解説と会員の補足発言等。
巻4- 599:作者・笠の郎女。万葉集に29首の歌が載る。すべて大伴家持に贈った相聞歌(恋歌)にも拘らず家持からの返歌は2首。
巻7-1068:七夕の歌であるとの見方もあるが、七夕の歌なら巻10に載せられたはず。編者は七夕の歌とみていなかったのではないか。
万葉集の鳥
昨鳥文は歌の世界にも入っている。
例えば万葉集巻10-1821、巻16-3831
シルクロードから大和へ『万葉集の誕生と大陸文化』山口博著に詳説されている。
企画展友の会:万葉集同好会 原稿の閲覧
参加者 9名 木村、岡本、亀田、小野、池田、野口、関口、柳沢、平山(報告)


2015年10月報告
10月定例会
[月 日] 10月21日(水)
[内 容]みんなで選んだ万葉集(秀)歌の中から選者の解説と会員の補足発言等。
巻3-318:田子の浦ゆ うち出て見れば 真白にそ 富士の高嶺に 雪は降りける
よく知られた歌で、意見、解説が活発でした。
巻4-488:中国の詩の影響のもとに生まれたのであろう。
巻4-496:浜木綿(浜万年青)を詠う
万葉集の鳥
菅鳥。万葉集には、巻12・3092に詠われている。
9名 木村、岡本、亀田、小野、野口、深谷、柳沢、伊藤、平山(報告)


2015年9月報告
9月定例会
[月 日] 9月16日(水)
[内 容]課題:各自選択「歌」3首~5首
各自好きな歌を3~5首選んで発表し、27首が提示され、そのうち4名の方での解説、話し合いとなりました。意外な結果として、複数票は1首だけ。それだけ幅広く読まれていて、それぞれの好みが分かりました。
万葉集の鳥
容どり、貌鳥、可保等利:今のカッコウとも、春鳴く美しい鳥ともいう。
「・・・山辺には 桜花散り容どりの 間なくしば鳴く・・・/万葉集 3973」人々の多くの論議があっても、なお未詳の鳥である。鳥名の由来辞典では鳥名を断定していない。
※今日共感できるのは季節の到来を告げる鳥達、春はウグイス、夏はホトトギス、秋はカリ等これらの鳥たちは最も多く万葉集に詠まれている。万葉人は自然と一体となって生きていた。
参加者 10名 木村、岡本、亀田、小野、柳沢、池田、野口、深谷、伊藤、平山(報告)


2015年8月報告
8月定例会
[月 日] 8月19日(水)
[内 容]歌:20-4468 20-4469 20-4470 20-4501 20-4505 20-4506
藤原仲麻呂の乱に関連する歌を読みました。
万葉集の鳥
企画案として、「万葉集にある野鳥の名前」のファイルを読む。
参加者 8名 岡本、小野、池田、野口、深谷、柳沢、亀田、平山(報告)

2015年7月報告
7月定例会
[月 日] 7月15日(水)
[内 容]橘奈良麻呂の変関連の歌
8-1581 8-1582 20-4465 20-4466 20-4467 20-4483 20-4484 20-4486 20-4487
「ゴイサギ(五位鷺)」
巻7-1263 夜烏とあるが、カラスでなくて五位鷺である。属名は月夜烏。
参加者 12名 木村稔、岡本信夫、井上正、亀田清隆、中野智明、伊藤禮子、池田妙子、小野史子、関口小夜子、野口洋子、深谷三千代、平山美佐代(報告)


2015年6月報告
6月定例会
[月 日] 6月17日(水)
[内 容]藤原広嗣の乱関連の歌
6-1009 6-1010 8-1456 8-1457 6-1030 6-1029 6-1032 6-1033 6-1035 6-1036 6-1034
万葉集の鳥 オオヨシキリ
カッコウに託卵されることも多いことで有名。夏鳥で4月下旬渡来、9月下旬渡去。
(万葉4-618、万葉10-1890)参照
参加者 16名 木村稔、岡本信夫、伊藤禮子、池田妙子、遠藤安子、小野史子、小林光江、鈴木淑子、関口小夜子、野口洋子、深谷三千代、森 智子、柳沢朝江、亀田清隆、中野智明、平山美佐代(報告)


2015年5月報告
5月定例会
[月 日] 5月20日(水)
[内 容]長屋王を自刃に追い込んで厄介払いをした藤原4兄弟は、小野老が「咲く花のにほふがごとく今盛りなり」と詠ったごとく、我が世の春を謳歌しました。
しかし、藤原四子政権も長くは続きませんでした。
737年流行の疫病により4兄弟は相次いで亡くなります。
今回は4兄弟の一人麻呂と大伴坂上郎女の相聞歌を中心に読みました。
4-522 4-523 4-524 4-525 4-526 4-527 4-528 (1-72 3-312 8-1535 9-1729 9-1730 9-1731 5-812)
藤原4兄弟関連年表410年~741年の説明がありました。
万葉集の鳥 呼子鳥
「呼子鳥」の歌9首 1-70 8-1419 8-1447 9-1713 10-1822 10-1827 10-1828 10-1831 10-1941
「呼子鳥」は万葉集中最も難解の一つとされ、議論は多く決着していない。「呼子鳥」はホトトギスの歌名であり、ホトトギス科4種の総名であることが分かっていればそれでよいのだと思う。その歌その歌に当たって解釈されなければならない。
参加者 8名 木村稔、岡本信夫、伊藤禮子、池田妙子、小野文子、関口小夜子、野口洋子、平山美佐代(報告)

2015年4月報告
4月定例会: 見学会・定例会とも中止
4月1日(水)万葉集・真間の手児奈ゆかりの地、市川真間の周辺を訪ねる予定でしたが、天候不良の為、15日に延期しましたが、15日(水)もいつ崩れるかもしれない微妙な天気予報で、見学会・定例会とも中止するという結果になりました。

2015年3月報告
3月定例会
[月 日] 3月18日(水)
[内 容] 万葉集に見る古代王朝血の争乱その3
万葉集と続日本紀に見る長屋王の変。長屋王の変は冤罪だった。
1-75、3-268・300・301・328・330・441・442
8-1517・1637・1638
[万葉集の鳥] 「オオジシギ」について
万葉集19-4141に詠われている「さ夜更けて 羽振き鳴く鴫」はオオジシギ。
7-1344、19-4139・4140・4141
[参加者] 13名 木村稔、岡本信夫、野口洋子、津田勝子、脇谷房子、深谷三千代、
小野史子、池田妙子、柳沢朝江、 鈴木淑子、遠藤安子、森智子、平山美佐代(報告平山)

2015年2月報告
2月定例会
[月 日] 2月18日(水)
[内 容] 万葉集に見る古代王朝血の争乱その2
壬申の乱による皇位継承問題について、関連する歌を読みました。
1-25・26・27、1-36・37、19-4260・4261
[万葉集の鳥] 「八尺烏」について
「八尺烏」は、沖に住む鴨のような大きな鳥。アビか。
13-3276・3344 14-3527
[参加者] 12名 木村稔、岡本信夫、井上正、野口洋子、津田勝子、脇谷房子、深谷
三千代、池田妙子、柳沢朝江、 鈴木淑子、遠藤安子、森智子

2015年1月報告
1月定例会
[月 日] 1月21日(水)
[内 容] 白村江の戦 ・大和三山の歌
アトリ、カモ、ケリなど
方言で同じ鳥を言っていてもちがう。見立てでも異なっている。
[参加者] 13名 池田妙子、遠藤安子、岡本信夫、小野史子、木村稔、鈴木淑子、津
田勝子、野口洋子、平山美佐代、深谷三千代、森智子、柳沢朝江、脇谷房子(作成 担当)

2014年12月報告
12月定例会
[月 日] 12月17日(水)
[内 容] 日本書紀から磐姫皇后、仁徳天皇の歌五首
これからの万葉集同好会をどう進めてゆくか。
[参加者] 10名 池田妙子、岡本信夫、小野史子、木村稔、関口小夜子、野口洋子、
深谷三千代、井上正、平山美佐代、脇谷房子(作成脇谷)

2014年12月報告
12月定例会
[月 日] 12月17日(水)
[内 容] 日本書紀から磐姫皇后、仁徳天皇の歌五首
これからの万葉集同好会をどう進めてゆくか。
[参加者] 10名 池田妙子、岡本信夫、小野史子、木村稔、関口小夜子、野口洋子、
深谷三千代、井上正、平山美佐代、脇谷房子(作成脇谷)

2014年11月報告
11月定例会
[月 日] 11月19日(水)
[内 容] 友の会展にむけての奈良期の日本列島地図作り。万葉集巻2の相聞歌6
首を岡本さんからお話しいただく
[参加者] 9名 岡本信夫、小野史子、木村稔、関口小夜子、野口洋子、深谷三千
代、柳沢朝江、井上正、脇谷房子 (作成脇谷)

2014年11月報告
11月臨時定例会
[月 日] 11月5日(水)
[内 容] 友の会展に向けての準備
[参加者] 5名 岡本信夫、木村稔、井上正、平山美佐代、脇谷房子(作成脇谷)

2014年10月報告
10月の定例会
[月 日] 10月15日(水)
[内 容] 友の会展に向けての準備~地図作り、折り紙
[参加者] 12名 池田妙子、岡本信夫、小野史子、木村稔、小林光江、野口洋子、深
谷三千代、柳沢朝江、鈴木淑子、遠藤安子、平山美佐代、脇谷房子(作成脇谷)

2014年9月報告
9月の定例会
[月 日] 9月17日(水)
[内 容] 午前中、小野さんに折り紙を教えていただき、午後は小野さんの手作りの
地図等で友の会展の展示方法を話し合いました。
*8月の例会で13首選びましたが、もう1首追加しました。
[参加者] 13名 青木典子、青山正子、小野史子、木村稔、関口小夜子、野口洋
子、畠中暁美、柳沢朝江、鈴木淑子、遠藤安子、森智子、井上正、平山美佐代、 (作成 脇谷)

2014年8月報告
8月の定例会
[月 日] 8月20日(水)
[内 容] 友の会展に向け東歌(7首)防人歌(5首)を選出した。
[参加者] 18名 青木典子、青山正子、池田妙子、岡本信夫、小野史子、勝田かよ
子、木村稔、小林光江、津田勝子、野口洋子、畠中暁美、深谷三千代、鈴木淑子、遠藤安子、森 智子、井上正、平山美佐代、脇谷房子 (作成 脇谷)

2014年7月報告
7月の定例会
[月 日] 7月16日(水)
[内 容] 東歌 4首
[参加者] 16名 青木典子、池田妙子、岡本信夫、小野史子、勝田かよ子、木村
稔、小林光江、津田勝子、野口洋子、畠中暁美、深谷三千代、柳沢朝江、井上正、遠藤安子、鈴木淑子、脇谷房子 (作成 脇谷)

2014年6月報告
6月の定例会
[月 日] 6月18日(水)
[内 容] 千葉県に歌碑のある2首を選ぶ
[参加者] 18名 青木典子、池田妙子、伊藤禮子、岡本信夫、小野史子、勝田かよ
子、木村稔、関口小夜子、野口洋子、畠中暁美、深谷三千代、柳沢朝江、矢野安子、井上正、遠藤安子、鈴木淑子、脇谷房子、見学者1名 

2014年5月報告
5月の定例会
[月 日] 5月21日(水)
[内 容] 東歌、防人の歌5首
[参加者] 21名 青木典子、青山正子、池田妙子、市村偕子、伊藤禮子、岡本信
夫、小野史子、 勝田かよ子、小林光江、関口小夜子、津田勝子、野口洋子、畠中暁美、深谷三千代、柳沢朝江、矢野安子、脇谷房子、井上正、鈴木淑子、森智子、遠藤安子
*5月から4名のメンバーが増えました。にぎやかになっていいですね。(作成 脇谷)

2014年4月報告
4月の定例会
[月 日] 4月16日(水)
[内 容] 東歌、防人の歌それぞれ1首ずつ
[参加者] 11名 青山正子、池田妙子、伊藤禮子、岡本信夫、勝田かよ子、木村稔、
津田勝子、野口洋子、畠中暁美、深谷三千代、柳沢朝江

2014年3月報告
3月の定例会
[月 日] 3月19日(水)
[内 容] 春の雑歌2首 東歌から(埼玉、福島)相聞歌2首 雑歌は歳をとることへの
感慨を詠んだ歌でした。
[参加者] 14名 青木典子、浅妻佐喜恵、池田妙子、市村偕子、伊藤禮子、岡本信
夫、小野史子、勝田かよこ、木村稔、関口小夜子、田頭玲子、津田勝子、畠中暁美、矢野安子 (作成担当 野口)

2014年2月報告
2月の定例会
[月 日] 2月19日(水)
[内 容] 春の雑歌1首 下総国の防人の歌1首 大宮人の勤務状況と生活ぶりが話
題にのぼりました。
[参加者] 17名 青木典子、浅妻佐喜恵、池田妙子、市村偕子、伊藤禮子、岡本信
夫、小野史子、勝田かよこ、関口小夜子、田頭玲子、津田勝子、野口洋子、畠中暁美、深谷美千代、柳沢朝江、矢野安子、脇谷房子

2014年1月報告
1月の定例会
[月 日] 1月15日(水)
[内 容] ねこやなぎのうた3首
友の会ルームが使用できないので(友の会展撤収の為)「はな膳」で新年会を兼ねての定例会。
[参加者] 19名 木村稔、岡本信夫、青木典子、浅妻佐喜恵、市村偕子、
伊藤禮子、小野史子、勝田かよ子、関口小夜子、田頭玲子、津田勝子、野口洋子、柳沢朝江、矢野安子、脇谷房子、小林光江、青山正子、深谷美千代、畠中暁美 (作成 野口)

2013年12月報告
12月の定例会
[月 日] 12月18日(木)
[内 容] 橘、梅、むろの木の歌 3首
今回から漢字の原文も付けて解釈をすることにしました。
[参加者] 14名 岡本信夫、市村偕子、小林光江、青山正子、野口洋子、
浅妻佐喜恵、矢野安子、脇谷房子、深谷美千代、伊藤禮子、田頭玲子、関口小夜子、勝田かよ子、畠中暁美

2013年友の会展・万葉集絵巻


2013年11月報告
11月の定例会
[月 日] 11月20日(水)
[内 容] 秋を詠む歌3首
[参加者] 17名 青木典子、浅妻佐喜恵、池田妙子、市村偕子、伊藤禮子、岡本信
夫、小野史子、勝田かよ子、関口小夜子、田頭玲子、野口洋子、畠中暁美、柳沢朝江、矢野安子、脇谷房子、小林光江、深谷美千代 

2013年10月報告
10月の定例会
[月 日] 10月17日(木)
台風の為 日時場所共変更(カフェ・フレーム)
[内 容] 萩の歌 友の会展原稿の読み合わせ
[参加者] 7名 青木典子 岡本信夫 小野史子 木村稔 関口小夜子 畠中暁美
脇谷房子

2013年9月報告
9月の定例会
[月 日] 9月18日(水)
[内 容] 友の会展展示の歌の草稿作り
[参加者] 18名 青木典子 池田妙子 市村偕子 伊藤禮子 岡本信夫 小野史子
勝田かよこ 木村稔 田頭玲子 津田勝子 野口洋子 畠中暁美 柳沢朝江 矢野安子 脇谷房子 青山雅正子 小林光江 深谷美千代

2013年8月報告
8月の定例会
[月 日] 8月21日(水)
[内 容] 友の会展展示の歌を12首選択
[参加者] 13名 池田妙子 市村偕子 伊藤禮子 岡本信夫 小野史子 勝田かよ子
木村稔 関口小夜子 津田勝子 野口洋子 畠中暁美 柳沢朝江 脇谷房子

2013年7月報告
課外学習
[月 日] 7月31日(火)
[内 容] 行田市古代ハスと万葉歌碑 埼玉古墳群及び国宝金錯銘鉄剣を訪ねる
[参加者] 有志7名 青木典子、浅妻佐喜枝、岡本信夫、勝田かよ子、時田賢一
野口洋子、畠中暁美

2013年7月報告
7月の定例会
[月 日] 7月17日(水)
[内 容] 蓮 撫子 昼顔 紫 夏の歌11首
[参加者] 11名 青木典子、池田妙子、市村偕子、伊藤禮子、岡本信夫、
小野史子、木村稔、関口小夜子、津田勝子、野口洋子、畠中暁美 

2013年6月報告
6月の定例会
[月 日] 6月19日(水)
[内 容] 卯の花 紫陽花 ゆり 夏の歌11首
[参加者] 11名 浅妻佐喜枝、岡本信夫、小野史子、勝田かよ子、木村稔、
関口小夜子、田頭玲子、畠中暁美、野口洋子、柳沢朝江、脇谷房子 

2013年5月報告
5月の定例会
[日 時] 5 月15 日(水)13:30~
[内 容] 藤 橘 月 草 の歌12 首
[参加者] 小野史子 矢野安子 池田妙子 伊藤禮子 青木典子 関口小夜子 畠中
暁美 勝田かよ子 木村稔 岡本信夫 市村偕子 柳沢朝江 浅妻佐喜恵 高橋京子 野口洋子 15 名

2013年4月報告
4月の定例会
[日 時] 4月17日(水)13:30~
[内 容] アヤメ カキツバタ ショウブ アセビの歌10 首
[参加者] 田頭玲子 脇谷房子 青木典子 関口小夜子 畠中暁美 勝田かよ子 津田
勝子 柳沢朝江 小野史子 池田妙子 浅妻佐喜恵 市村偕子 岡本信夫 野口洋子 14 名

2013年3月報告
3月の定例会
[日 時] 3月20日(水)
[内 容] 桜・桃・すみれの歌 17首
[参加者] 15名 青木典子、松下勝子、山住良子、浅妻佐喜枝、関口小夜子、
畠中暁美、勝田かよ子、伊藤禮子、矢野安子、池田妙子、小野史子、柳沢朝江、木村稔、岡本信夫、野口洋子

2013年 2月報告
2月の定例会
[実施日] 2月20日(水)
[内容] 松・竹・梅の歌 19種
[参加者] 11名 岡本信夫、木村稔、関口小夜子、津田勝子、市村偕子、
浅妻佐喜枝、畠中暁美、柳沢朝江、青木典子、脇谷房子、野口洋子

万葉集同好会